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2018年4月28日

9809:品行方正日本企業が堕ちていく:記事紹介

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清澤のコメント:最近ハンドルを持つと、狂人のようになる人がいるという話から始まって、「個人としては誠実で善良な日本のエリートが、特定企業の一員となると、強気で厚顔で残酷な別人格に変身するのは、ありそうな話だ』と敷衍しています。

『それは日本人の「国民性」と呼べるほどで、法令遵守はむつかしく、』東芝の粉飾も、神戸製鋼の品質改竄も根は同じと言っています。斯くの如くは傲慢にはなりたくないものです。

内容は「品行方正日本企業が堕ちていく」
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/174784/101900115/?P=1
 から
図はこの著者のやや新しい随筆集。早速アマゾンに中古を発注しました。

ーー本文の末尾を引用ーー
『 思うのだが、この場合も、個人としては誠実で小心で引っ込み思案で善良なわれら日本のエリートが、特定企業の一員という役割を担う段になると、とたんに強気で厚顔で残酷な組織人という別人格に変身するのは、ありそうな話なのではないだろうか。

旧軍がやらかした組織的な失敗や蛮行の数々を思い浮かべるまでもなく、組織の中にいる日本人が個人的な良心を組織の中に溶解させてしてしまう傾向は、ほとんど「国民性」と呼んでもさしつかえないレベルではっきりした話であるわけで、とすれば、規律のとれた企業であればあるほど、法令遵守がままならなくなるであろうことは、はじめからはっきりした話ではないか。

個人として社会に対峙していたり、市民として国家に向かっている限りにおいては、ごく力弱く頼りない一人の人間であるに過ぎない同じ人格が、ひとたび「会社名」だったり「役職名」だったり「匿名アカウント」だったり「クルマのハンドル」だったりするものを帯びると、いきなり強気一辺倒な非人間的な装置に化けるという私たちの国の勤労者のお話は、人間の完全さが人間性そのものを裏切るという意味でフランケンシュタインの物語に似ていなくもない。

普段は、フランケンシュタインの怪物は、匿名性の後に隠れている。
が、自分の力を過信するか油断したかで、時々そいつが表に出てくるのだ。

神戸製鋼所がこの先どうなるのかはわからない。
できれば、立ち直ってほしいと思っている。

熱いうちに打って形を変えられてしまったものが、元の姿を取り戻せるものなのかどうか、私は金属を扱うことの専門家ではないのでよくわからない。
だが、人間は、多くの場合やり直せるものだと思っている。

(文・イラスト/小田嶋 隆)
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Categorised in: 社会・経済