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2018年4月4日

9746:トランプ大統領が望んだ貿易戦争とは-QuickTake :記事紹介

9746:トランプ大統領が望んだ貿易戦争とは-QuickTake :記事紹介

Andrew MayedaBryce Baschuk 201843 16:10 JST 

 

清澤のコメント:米国のトランプ大統領の出した新たな関税をはじめとする貿易戦争の戦略に賛成する人々は少ないと思いますが、今日の世相を考える時にそのことを無視することはできないでしょう。恰好な記事がありましたので短縮して採録いたします。

――記事抄出採録開始――

トランプ米大統領は2週間の間に多数の国を対象に関税賦課を命じ、中国による米企業買収を阻止し、中国からの将来の投資に新たな規制を求めた。これに対抗し中国は、米国から輸入する128品目への関税を発動した。エコノミストは世界が全面的な貿易戦争の瀬戸際にあり、報復合戦や激しい言葉の応酬、世界貿易機関(WTO)への提訴などの事態に至りかねないと警告しているが、WTOの対応力は不十分である恐れもある。

 

1.貿易戦争とは何か?

最近の事態は、トランプ大統領が知的財産権を盗んだと中国を名指ししたことで、本格的な貿易戦争が始まるとの懸念を強めつつある。鉄鋼製品を巡る米中両国の報復合戦や、国家安全保障を引き合いに出して自らの行動の一部を正当化するトランプ大統領の姿勢は、他国による同様の主張を呼び起こすパンドラの箱を開けることになりかねない。

 

2.以前の貿易戦争では何が起きたか?

 

最も悪名高い例の一つは1930年に米議会で可決されたスムート・ホーリー法。これは大恐慌を深刻化させた原因とされることが多い。需要が落ち込む中、各国は金準備の維持を急いだり、貿易障壁を高めたりしたことから、世界の貿易は急速に落ち込んだ。

 

3.貿易戦争で誰が勝利するのか?

歴史を参考にするなら、勝者はいない。

 

4.トランプ大統領のこれまでの動きは?

トランプ大統領は、何十年にもわたり知的財産権が盗まれた報復として中国からの輸入品最大600億ドルに関税を賦課する方針だが、具体的な品目は依然不明。鉄鋼とアルミニウムに対しては25%と10%の関税をそれぞれ課した。これを受け中国は同国も関税で反撃できると主張した。

 

.なぜトランプ大統領はこの戦いを引き起こしたのか?

 

トランプ大統領は貿易戦争を「良いものだ。勝つのは簡単だ」と宣言した。大統領の焦点は引き続き米国の貿易赤字削減。北米自由貿易協定(NAFTA)や環太平洋連携協定(TPP)のような貿易協定から退くことはトランプ大統領の支持基盤となっている有権者を引き付けることにもつながる。

 

6.誰が報復したのか?

 

中国は米国のワインや果物、豚肉、鋼管など30億ドル相当に対する関税を4月2日に発動。対象とされた128品目の多くは16年大統領選でトランプ氏を支持した州から輸出される品々だ。米国にとって最も大きな心配は、米国の最大の債権者である中国が報復として米国債購入を縮小することだ。その他の国の多くは一時的に適用除外とされたため報復していない。

 

7. WTOはいつ関与するのか?

 

米国も中国もWTOに通知。急速に進む対抗措置はWTOの幾分冗長な審議プロセスを試すことになる可能性がある。

 

8.米国の関税が裏目に出る可能性は?

ある。鉄鋼関税を例に挙げてみる。雇用者数は製鋼業より、鉄鋼を購入する自動車メーカーなどの産業の方が多い。一部の消費者もより高い代金の支払いを余儀なくされる可能性がある。

 

9.関税は貿易戦争の唯一の武器か?

 

他にも多くの手段がある。中国による対米投資の抑制が一例だ。外国製品を締め出し国内企業を保護する手段も長年各国が使ってきた。

 

ユーラシア・グループの米国経済担当マネージング・ディレクター、キム・ウォレス氏がトランプ大統領の貿易政策について解説(出所:Bloomberg

原題:Trump Wanted a Trade War. Heres What One Looks Like: QuickTake(抜粋)

――引用終了――


Categorised in: 社会・経済