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2018年2月13日

9599:ドクター・プレジデント 開業医の戦略的事業拡大ストーリー

_SX339_BO1,204,203,200_ドクター・プレジデント 開業医の戦略的事業拡大ストーリー [単行本(ソフトカバー)

田畑 陽一郎 ()

眼科医清澤のコメント:一歩でも前に進もうという強い意欲を感ずる著者の現在進行形の一代記です。このような大きな規模の医療法人を作るのに成功した方々を私も時々見かけます。そのような方は、見るべき大きな夢を持ち、恐れることなくその道に突き進んでいったという事なのでしょうか?その夢は、医療機関として継続可能な収益を上げ、職員にも患者さんにも優れた医療を100年先までも還元するという事のようです。生まれ年では、私よりも8年先輩という事になります。

――公的な紹介文――


「一代で10の医療・介護施設を開業」「千葉県医師会会長就任」……名医でありながら経営者としても辣腕を振るう稀代の開業医が四半世紀にわたる医療法人経営の軌跡を明かす

事業拡大のエピソードから学ぶ「医療・介護施設」経営成功のカギとは医療者である開業医が突き当たる「経営」の壁。経営者としてはまったくの“素人からスタートした著者は、透析治療を事業の柱に据えて、卓越した経営センスで法人を成長させていく。徹底的なマーケティング、2年目で多院展開へ踏み切る投資判断、ニーズの多様化を捉えた介護事業への進出、そして「患者第一」という普遍の理念……。医療と経営、両方で成功をつかんだ著者の一代記。

――清澤が拾った各章のポイント―――


序章 私が医師を目指した理由:沖永良部島出身、中学生の時叔母を頼って上京。離島ゆえに若くして母を失くしたという。医師になるのはその亡き母の望み。


1章 立地が医療経営の命運を分ける 土地探しに4年をかけて開業準備:海外留学を経験した医師が、こっそり開業を目指したという大学病院という世界。「患者さんと面と向かってきちんと診療したい。」友人や技師長というブレインが彼の周りに集まったという。銀行頭取との面識を得た。一つ歯車を動かすことの重要性。

2章 先行投資と短期拡大で安定を実現 開業2年で次の開業に踏み切る:最初のクリニックは「近隣の大きな病院と提携し、その透析拠点として患者さんに来ていただく」というビジネスモデル。早い時期に「チェーン店化」も考えていたという。Bigin Continue (中山恒明教授の言葉)1992年医療法人化。コンサルティング会社の経営セミナーに通い、経営の基礎も学ぶ。その後、多数の施設展開へ。高いクオリティを職員みんなで提供することが、安定して患者さんを治療してゆくためのポイントだという。飛躍的拡大の契機は比較的大きな経営に苦労していた法人病院を複数、“提携“で引き受けた事だという。何よりも大切なことは患者さんと職員、そしてその家族を幸せにすること。経営が安定すれば、職員は安心して働くことが出来るし、患者さんも安心して通院し続けてくれる。


3章 組織の内容を充実させるために人材育成を図りより良いサービス展開を目指す:5Sのスピリッツを掲げる。「確実に」、「すばやく」、「賢く」、「笑顔」、「サービス」。「挑戦こそが人生だ」ともいう。採用面接にもコツがあるらしい。人物は自分の能力を上手く発揮できるところに配置換えすれば、力を出してくれる=「適材適所」。チームリーダーには自分たちも経営側の人間であるという意識を高める教育を行う。研究発表で常に学ぶ体制を作る。 データはアマゾンのクラウドで保存するという。遠隔診療導入も見越している。基本的に大手病院と連携し、人工透析の必要がある患者に転入してもらうことで成り立っている。その調整のために医療連携室を設置。院内に保育所を設置。

4章 ニーズの変化に合わせて事業領域を拡大 4つの介護施設を新規開業:日本は人口の老齢化が西欧より早く進んだ。この需要に対し老人介護施設4か所を開設した。介護報酬の低さは問題。スタッフは不足。介護の不足分を医療分野の収入で補う構造。

5章 超高齢社会を生き残るためには、時代に合わせた柔軟な対応を:著者は一介の医師から医療経営者へと転向することで現在に至った。人工透析という分野。根強いのはファミリー企業との考えを持つと。状況に応じて生き残りを図る。一般的な中小企業において、「人を一人採用すること」の重さは時には経営を左右することにもなりかねない。各部署のチームリーダーとなり得る優秀な人物を速やかに育成することが大切。破綻が見えた社会保障と介護にどう立ち向かうか?


Categorised in: 社会・経済