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2018年2月11日

9597: スマホ社会の落とし穴

子供と電子映像メディアの問題 =スマホ社会の落とし穴=
吉村小児科 内海裕美 院長

清澤のコメント:聴講メモを書き起こしてみました。

私は、「面倒臭がり屋」なので、「すべての連絡は医院の固定電話に入れてくれ」、医院に居ない時は見つからないという事にして貰っています。携帯は時々は持ってますが、基本的に音声電話をこちらからかけるのに使うだけで、SNSやメールは家族にも番号非公開で送信も受信も全くしません。スマホも同時に所有してますが、基本的にはこれも全く使いません。

それは時代遅れと自覚してましたが、最近になってその方が診療その他に集中できるかもしれないと感じ始めました。

職員のスマホ中毒も相当なもののようです。例えば、医院の送別会の食事中でも、スマホを手にしてゲームを始めてしまう人が少なくないのですね。

先月は、医院の「スタッフミーティング」で、職員がスマホを職席に持ち込むことを禁ずることを決めました。「保育園からの急用」でも医院の固定電話を連絡先に替えてもらい、人に聞かれたくないならこちらから更衣室でかけ返させて貰いなさいという事です。

ある職員に聞くところでは、眼科の待合室でも待っている間中、親子共にスマホに取り組んでいる姿は多いそうです。という訳で、下のポスターを拡大して院内に掲示いたしました。
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◎何をそだてるか? それは、身体(体格と機能)と心(自己肯定感と自己有能感)。
遊びは自分を表現する力は幼稚園年長組までに育つ。それには「(他人と)かかわる力」が必要。
その場所は前頭前野であり、人では脳の三分の一を占める。

それには、①眠る、②食べる、③遊ぶ、④愛される、ことが必要。

メディア環境は1953年テレビ放送の開始。1983年テレビゲーム。その後ビデオの普及、1990年パソコンの普及と進み、2000年頃にスマートフォンに至った。

2002年に片岡直樹により、新しいタイプの言葉の遅れた子供の存在が指摘された。有意語獲得の遅れと発達の凸凹が見られた。
201605070208132004年:子供とメディアの問題に対する提言(小児科学会)①2歳までテレビ、ラジオとの接触を控えさせよ。②授乳中はテレビを止めよ。③メディア使用は2時間まで、テレビゲームは30分まで。④子供部屋にテレビ、ビデオ、パソコンを置くな。⑤保護者が子供のメディア使用のルールを作れ。

2011年米国小児科学会:乳幼児はスクリーンでなく現物から学ぶべき。幼児期の運動不足問題。視聴時間が長いと良くない。

特に、携帯からスマホへの交代が良くなかった。
sumahonojikan_161215_poster良く眠らないと死ぬ。学力低下。睡眠はやる気と元気の源。
視力が1.0以下の子供の増加が進む。目には2時間以上の戸外活動が必要。近作業も悪い。

メディア漬けで壊れる子供たち。(清川、内海)ーー

マナー教育ではスマホ運転は無くせない。
赤ちゃんが危ない:2歳以下の子供を見ていた父親がスマホ使用中で、事故を見逃すことも多い。

子供は親と一緒にいるのに、一人ぼっちで「ママのスマホになりたい」というところまで来ている。

スマホパンデミック:①スマホ育児の問題、②子供とネットの問題、③メディア漬けの問題。(便利というのは大人の理論です)

例えば「鬼から電話」という虐待アプリというべきものがある。(これは男鹿のなまはげとは全く違う。親までが鬼側についてはいけない。)

赤ちゃん用の知育アプリにも害がある。メディアは子供の心身の発達に必要な経験を積む時間を奪う。

〇ネットトラブル:①人間関係のトラブル、②ネット虐め。③写真、動画の悪用、④つながりストレス、⑤個人情報の流出、⑥性暴力被害、⑦ネット詐欺、⑧生活習慣の乱れ。本としては「ネットいじめ」「ネット私刑遊びは」がある。
〇インターネット中毒も問題(新しい疾病分類では「ゲーム障害」に含める):オンラインゲームは中毒性が強く、特に子供を犯す。
乳児からは眼を離すな。


Categorised in: 社会・経済