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2018年2月5日

9581:英ディープマインド、眼疾患診断AIを開発

ロンドンのムーアフィールド病院が眼画像での診断をAIを使って行う研究をグーグル傘下の会社と行うというお話。前にも聞き、下の記事に採録しました。(https://www.kiyosawa.or.jp/archives/54659681.html)今回は、それから1年半を経て、3次元画像解析装置を用いて、3大眼疾患である緑内障、糖尿病性網膜症、加齢黄斑変性の予兆を見抜く方法をAIに学ばせたようで、論文のドラフトまでたどり着いた様です。同じ様な病態について少なくても20-50例の標本が無いと、サンプルの異同を論ずる理論的経路を構築するのは難しいのかと思いますけれど。

2016年07月11日

7946:Google傘下企業が眼疾病発見アルゴリズム開発で英病院と提携:という記事

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[FT]英ディープマインド、眼疾患診断AIを開発     

                    

2018/2/5 13:39
情報元 日本経済新聞 電子版

Financial Times

米グーグルの持ち株会社アルファベット傘下の英ディープマインドが、医用画像を分析することで疾患の診断を行う人工知能(AI)を開発した。医療分野でのAIの重要な応用は初となる。

ロンドンを拠点とするディープマインドは網膜をスキャンした数千のデータを高速処理し、AIが眼疾患の予兆をヒトの専門医よりも素早く効率的に見つけられるようアルゴリズムを訓練してきた。

世界トップ級の棋士を破ったAI「アルファ碁」を開発したディープマインドは、医療分野でAI活用の道を探る=ロイター

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同社は、英国の国民保健サービス(NHS)と世界的に有名なロンドンのムーアフィールド眼科病院との2年にわたる共同開発で「前途有望な兆し」が見えたことから、この結果を医学雑誌に投稿した。これが専門家による査読をクリアすれば、この技術を用いた臨床試験が数年以内に開始される見込み。

ディープマインドの医療部門であるディープマインド・ヘルスの臨床責任者、ドミニク・キング氏はフィナンシャル・タイムズ紙に対し、「AIは医用画像のような分野で今後数年間、非常に目覚ましい進歩を遂げるだろう」と述べた。

同社のアルゴリズムの訓練はムーアフィールドから提供された匿名の3D網膜スキャンを用いて行われた。これらは医師が苦労して疾患の予兆ごとに分類したものだ。ディープマインド・ヘルスは既にムーアフィールドなどの医療機関と臨床試験について協議を始めている。

■他の病気への応用可能

こうした画像には何百万画素もの豊富なデータが含まれているため、アルゴリズムはこれらを分析して3大眼疾患である緑内障、糖尿病性網膜症、加齢黄斑変性の予兆を見抜く方法を学ぶことが可能だ。

ムーアフィールドの研究開発ディレクターは、「見通しは明るく、この研究から得たことが世界中の人々に恩恵をもたらし、避けられる失明をなくすのに役立つだろう」と述べた。

キング氏によると、このAIは「一般化」されており、他の画像タイプにも応用できる。ディープマインドは、次の段階ではアルゴリズムへの訓練を放射線治療のスキャンやマンモグラム(乳房撮影)の分析に広げることを明らかにした。前者はユニバーシティ・カレッジ・ロンドン・ホスピタルズと、後者はインペリアル・カレッジ・ロンドンと共同で行う。

高齢化で増す負担で医療制度が機能不全に陥る中、世界各国の病院はAIで単純な反復作業の負担を軽減できないか模索し始めている。

グーグルのオフィスでスキャンの分析を担当するコンサルタントは頭頸部(とうけいぶ)がんの画像診断について、「5、6時間かかる作業で、医師は通常、診察終了後に腰を据えて行う」と話した。

By Aliya Ram

(2018年2月5日付 英フィナンシャル・タイムズ紙 https://www.ft.com/)


Categorised in: 社会・経済