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2017年7月20日

9036:定年後~60歳からの「黄金の15年」をどう生きるか:記事紹介

img_47d6795663653b30e7e92515b066593d71372『定年後 50歳からの生き方、終わり方』
楠木新著
中公新書 定価780円(税別)

「いつかは、その日が来る」。それはだれもがわかっているが、近づかないとピンとこない。いつまでも「この仕事」が続くかのように感じていても、それは、いずれ終わる。60歳が定年だとすると、家族の扶養義務からも解放されて、かつ他人の介助も受けずに裁量をもって活動できる75歳位までは案外と長い。それを「黄金の15年」にできるなら、人生の締めくくりとして素晴らしい。では、その15年をどのように生きるか。また、その時が来てから慌てないために、いつから、どんな備えをすればいいか。
出典:
http://diamond.jp/articles/-/135578

眼科医清澤の記事読後のコメント:

ほぼ50歳で大学を離れ、眼科開業医になってはや14年。小なりとは言え経営者ですから、有難い事ですが、周りが定年退職を迎える今頃になっても、未だに肩の荷は下ろせないでおります。

それでも、組織としての医院を継続させ、安定的に現在の雇用を守るためには、この医院に片足を残したまま責任者の地位を第3者に引き受けていただくのが良いのか?あるいはこの事業は継承という形をとり、自分は比較的速やかに手を引くのが良いのか?ここは大いに考えどころです。

この筆者は、『「定年後」が50歳ごろに始まっている』と述べていますが、医師としては遅めであった私の開業はちょうどその時期に当たっていたようです。さて、この開業医院をこれからどう軟着陸させるか?は大いに考えるべき問題です。

この記事の中で、定年退職した方にとって病院が唯一名前を呼ばれる場所であったというのは象徴的なお話です。また、医療資源の適正な配分という面から見れば、やや問題も有りとされそうですが、月一度の診療を本当に楽しみにしてくださっている患者さんが付いて居て下さる事が、私には本当にありがたく思われました。

 

記事の要点、抜粋です

1、定年の日を境に起こる「誰も名前を呼んでくれない」

◎定年後~60歳からの「黄金の15年」をどう生きるか

◎定年退職の直後に感じるのは、「現役時代は、いかに社会と関わりが持てていたか」ということ。組織から切り離されたときから、人は「名前を呼ばれない」日々を生きることになる。60歳からを「黄金の15年」にするために、このリアリティショックを乗り越える必要がある。;と楠木新氏は言う。

◎「半年経つと立ち直れない」

例:「定年になって初めの1ヵ月程度は解放感に満たされたが、それ以降はやることがなくて本当に辛かった。働こうと思ってハローワークなどにも通ったが、履歴書を送っても面接までたどり着けない。家に引きこもりがちになって半年もするとテレビの前から立ち上がれなくなった」。

例:「半年間何もしないことに耐えられない人が少なくないはず」

2、仕事も同僚もスケジュールもすべてなくなる。

定年の日を境に、満員電車に乗り込む必要はなくなり、机の前に座ることも、同僚と話すことも、なすべき仕事も何もかもなくなった。

◎退職後、3週間余りが経過すると、だんだん曜日の感覚がなくなってきた。平日の曜日が分かりにくい。ほとんど頭の中で把握できるくらいしか予定がないから。

 

3、会社はメリハリを与えてくれる場所だった

会社員は自分で工夫しなくても、会社が自然とスイッチを入れてくれる。面倒だった出張も仕事のスパイスだったと思えてきた。忘年会、歓迎会、新年会なども同様な機能を持っている。

若い人から年配者までが一緒に集まっている場所は、会社のほかにはない。会社からの拘束や仕事上の義務も、それらの中に自分を支えていたものがあったことに気づく。

4、名前を呼ばれるのは病院だけ

定年退職の変化をどういう点で感じるかは人によってさまざま。一番印象的だったのは、誰からも名前を呼ばれないこと。自分の名前が全く呼ばれない。

退職した年末に、病院で順番が来た時に看護婦さんに「〇〇さん、次が診察ですのでこちらでお待ちください」と声をかけられたのが唯一。

定年後一人になれば、何らかの意味で、誰かに呼ばれなければやっていけない。それは職業上であろうと、家族や地域の人やボランティア仲間、誰であっても構わない。名前を全く呼ばれないということは社会とつながっていないことを意味する。やはり人は一人では生きていけないのだ。

定年はある日を境にやってくるが、人は一気には変われない。このギャップを埋めるためには、かなり前からの助走が必要だ。そういう意味では、「定年後」は50歳あたりから始まっているというのが実感だ。

(ビジネス書作家 楠木 新)

 

追記:6月11日:後半を読み続けています

〇主人在宅ストレス症候群:85p 渡辺淳一 孤舟 参照

〇男性の3パターン:①2割:70歳までに死去するか要介護に。②7割:75歳から徐々に自立度が落ちてゆく。③1割90歳近くまで自立を確保する。女性は9割が75歳から自立度の低下。

〇一区切りつくまで3年説。そう発言した人が多かったと。114p

〇年齢面の制約は大きい。50歳から取り組めば60歳まの定年までに(3年3回の)1クール回せる。また75歳までを考えればもう一つ違うことにも取り組める。:(117p)

清澤注:今が、まさにこの段階だということ。)

〇高齢者雇用安定法の一部改正で、2013年4月1日から、希望者全員を65歳まで雇い続けることが企業に義務付けられた。(118p)


Categorised in: 社会・経済