お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2017年3月31日

8722:医師への時間外労働規制の適用は5年後:記事紹介です

政府が「働き方改革実行計画」を決定:医師への時間外労働規制の適用は5年後に
2017/3/29

眼科医清澤のコメント:
 昨日水曜日午後の医科歯科大学の神経眼科外来の合間に、一緒に仕事をしている江本先生が、医療に関するブログネタにと教えてくれた記事です。

 従来の病院では医師にタイムカードなどもなく、サービス残業が常態化していて、勤務時間などという概念は有って無きが如きものでした。最近は研修医も夕方になると職場を離れさせられると聞きます。
 
 今回の規制は5年後という事ですが、その前に、まずは働いた分だけは支払われるように変わることが望まれます。しかしそうなると、聖路加国際病院で明らかになったように、病院の経営は今よりずいぶん厳しいものになると思われます。
 
 「罰則付き時間外労働の上限規制の導入など長時間労働の是正」では、医師も時間外労働規制の対象であると明記された。ただし、「応召義務等の特殊性を踏まえた対応」が必要とされたそうですけれど、記事が言うように、長時間労働も診療の求めを拒む「正当な事由」に含まれるという見方も当然あることでしょう。

 しかし、開業医や自営業者にしてみれば、想定時間外も仕事をするのは常の姿で、相当時間が外来診療の前後に占められるわけです。ですから、この規制は開業医を含む自営業者には全く助けにならない事だろうと思われます。

  ----
三和護=編集委員
 政府は3月28日、働き方改革実現会議(議長・安倍晋三首相)を開き、残業時間の罰則付き上限規制などを盛り込んだ「働き方改革実行計画」を決定した。医師も時間外労働規制の対象に含まれたが、「医師法に基づく応召義務等の特殊性を踏まえた対応が必要」との理由から、今後の国会に提出する労働基準法改正案の施行日から「5年後を目途に規制を適用する」ことになった。

 働き方改革実行計画は、「働く人の視点に立った働き方改革の意義」「同一労働同一賃金など非正規雇用の処遇改善」「賃金引上げと労働生産性向上」「罰則付き時間外労働の上限規制の導入など長時間労働の是正」「柔軟な働き方がしやすい環境整備」「女性・若者の人材育成など活躍しやすい環境整備」など13項目についてまとめている。

 焦点の1つだった「罰則付き時間外労働の上限規制の導入など長時間労働の是正」では、医師も時間外労働規制の対象であると明記された。ただし、「応召義務等の特殊性を踏まえた対応」が必要とし、適用は改正法施行日の5年後と先送りされた。その上で、実施に向けては医療界の参加の下で検討の場を設けて、「2年後を目途に規制の具体的な在り方、労働時間の短縮策等について検討し結論を得る」とした。

 応召義務とは、医師法19条の「診療に従事する医師は、診察治療の求めがあった場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない」を指す。医療関係者の間では、長時間労働も診療の求めを拒む「正当な事由」に含まれるという見方もある。応召義務を理由に、医師への時間外労働規制の適用を5年後に延期する必要が本当にあったのかどうかを含め、今後、議論を呼びそうだ。

Categorised in: 社会・経済