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2017年2月14日

8586:東芝、7000億円特損のデタラメ。「真の理由」を公表できぬ裏事情:の要点

◎東芝、7000億円特損のデタラメ。「真の理由」を公表できぬ裏事情:記事の要点です。

清澤のコメントとまとめ:毎年コストが下がっていく風力や太陽光発電と比べ、高コストの原発に勝ち目はなかった。福島第一事故は、原発事業の破綻を加速しただけ。「損失隠しのために先送りしていた」とは言えないので、「2015年の末に買収した資産が大幅に目減りした」と、あたかも「新事象」のために損失を計上したと言っているだけ。

 原発産業の企業は、米国ウエスチングハウスも、イギリス核燃料公社も、福島での核汚染水処理を担当したフランスのアレバ社さえもがみなすでに破綻(2014年)しているようだ。東芝(=日本政府)は最後にババを引いた、という事らしい。

 私が嘗てそこに属し、そこで学んだCEA(フランス原子力庁)も、フランスの誇りであり、アレバ社の母体だったのだが、あれはいったい何だったのだろうか?という事になる。

  --記事の要約--
7,000億円の特別損失計上を発表した東芝、メルマガ『週刊 Life is beautiful』の著者で世界的プログラマーの中島聡さんは2015年に配信した「またも隠蔽か? 東芝が抱える『原発事業』という時限爆弾」でこの事態を完全に「予言」していた。

東芝が公にした「7000億円特別損失の理由」について、中島さんは「デタラメ」と一刀両断し、安倍政権や霞が関の思惑が複雑に絡み合う「本当の理由」を記す。

◎本当は2011年から破綻している東芝

東芝は、2015年の末にウェスティングハウスが買収したS&Wの資産が大幅に目減りしたことを理由にしているが、これはとんでもないデタラメ。

この特別損失は、2011年の福島第一の事故の影響で大幅に下がったウェスティングハウスの企業価値を反映し、2013~2014年で計上すべきもの。

債務超過を避けたい経営陣と、「国策」堅持の霞が関との利害関係で、のれん代の償却を見った。2015年パソコン事業粉飾が判明した時点でも見送った。

◎なぜ東芝の損失額はここまで膨れ上がってしまったのか

福島第一原発の事故で原発ビジネスの低迷が明らかになった2011年の時点で「一括償却」べきだった。その年にウエスチングハウスのプットオプションを行使され高値で売りつけられ、のれん代が膨れ上がることになった。

経営陣としては、原発事業の低迷が一過性であることを望み、損失の上塗りを知られたくなかった。

1兆円のウェスティングハウスののれん代は、四分の一の価値しかない。1,562億円の粉飾は氷山の一角でしかなく、実際は数千億円の損失に追いこまれていた。

1兆円ものウェスティングハウスの「のれん代」を一部でも償却しなかったことは、異常だった。日本の資本主義が、米国などのそれに比べて全く未熟であることを証明する良い事例。

(メルマガの2015年8月6日号)

東芝の粉飾決済による「水増し利益」は1,562億円と報道さたが、はるかに大きな問題が、原発事業を担当するウェスティングハウスの減損処理。

「東芝を圧迫する『巨額のれん代』と迫る「債務超過」危機」:ウェスティングハウスの買収当時に7,467億円に膨らんだ「のれん代」が、原発事故後にThe Shaw Groupにプットオプションを行使され、1兆6,000億円に膨らんだ。

東芝の純資産を上回る価格でのウェスティングハウス買収のため、巨額の「のれん代」がバランスシートに計上された。

◎見果てぬ夢に終わった安倍官邸の「必死の思い」とは

その後、安倍政権は、懸命に原発の海外への売り込みを行ったが、背景に破綻した原発事業を復活させたい霞が関の意向があった。米国に引かされたババ抜きのババを、利益を生み出す事業に転換させたいという思いがあった。

それは見果てぬ夢。毎年コストが下がっていく風力や太陽光発電と比べ、事故のたびにコストが上がり、使用済み核燃料を残す原発は勝負にならない。福島第一での事故は、原発事業の破綻を大幅に加速した。

そんな理由で、ウェスティングハウスの「のれん代」は、「爆弾」として残っていた。今回の7,000億円の特別損失は、この「のれん代」を償却しただけのこと。

「損失隠しのために先送りしていた」とは言えないので、「2015年の末に買収したS&Wの資産が大幅に目減りした」と、あたかも「新たな事象」のために今年になって損失を計上することにした、と言っているだけなのです。

Categorised in: 社会・経済