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2016年12月6日

8387:欧米では当たり前の「日帰り手術」、日本で普及しない理由:記事紹介

150306nsp9しばらく前の記事ですが、【衝撃スライド】欧米では当たり前の「日帰り手術」、日本で普及しない理由:という記事があります。欧米ではほとんど全部が外来で行われる白内障手術の6割が日本では入院で行われていることを指摘して、日本では無駄な入院を避けるインセンティブが働いていない。しかし今後も政策による手術の外来化への動きは続くから診療機関はそれに対応せねばならないと言っています。
 私の周りでも、高度な技術を要する硝子体手術まで外来で行う無床の診療施設が台頭しています。それを見れば、眼科でも大病院での入院万能という時代ではなくなっていることが実感させられます。

  --その記事(http://www.medwatch.jp/?p=2362)の要点は:--

 日本では「日帰り手術」の普及が大きく遅れている。

◎欧米諸国との比較、「衝撃の結果」
 必ずしも入院が必要な手術ばかりではない。代表的な例は、重症度が比較的高くない白内障の手術。

 欧米では、「Ambulatory SurgeryもしくはDay Surgery」と呼ばれており、手術の当日に来院して、その日か翌日の午前中には帰宅できる手術のことを指す。

 日帰り手術は、宿泊代や食事代などの出費がないため、患者の費用負担を最小限に抑えることができる。多忙なビジネスマンや子育て中の女性にとっては、拘束時間を大幅に縮められるため、病状を放置せずにすぐ手術を受ける後押しにもなる。

 日帰り手術の日本、欧米諸国(ベルギー、独、スペイン、仏、スウェーデン、英)の実施状況を簗取氏がまとめた。

◎「日帰り=質低い」は誤り
 白内障では日本と独を除く6か国ではおよそ8-9割とほとんどが日帰り手術なのに対して、日本では日帰り手術の比率は約4割にとどまる。

 「米国ではすべての術式で日帰り手術の比率が高い。『経済合理性を重視する米国だから』と考えがちだが、米国では『医療の質』が病院の収益に直結する制度設計なので、術後の患者の状態を院内できちんと確認した上で帰宅させている。高福祉で有名なスウェーデンでも、日帰り手術の実施比率は高い。

◎目前の利益より政策の先取りを
 日本で日帰り手術のウエートが低いのは「病院経営という観点から考えると、日帰り手術を実施するための診療報酬上のインセンティブが働いていないため」。入院させた方が、病院の実入りが多いので、そのため普及が進んでいない。

 ただ、2012年度と14年度の診療報酬改定では、入院が長引くと診療報酬が一気に下がる「点数設計D方式」と「短期滞在手術等基本料3」が導入された。

 「平均在院日数を現状の17日から9日に短縮するのが国の方針。目の前の収益を追うよりも、政策動向の大きな流れを先取りし、それに対応できる体制を整えることの方が中長期的には重要。」

解説を担当したコンサルタント 簗取 萌(やなとり・もえ)

Categorised in: 社会・経済