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2016年11月1日

8283:ヒトの寿命はもう長くならない?:記事紹介

ヒトの寿命はもう長くならない?

眼科医清澤のコメント:テロメアという細胞文れるの回数を制御する遺伝子の存在などからも、人の寿命は限られているということがすでに言われていましたが、今回は人口統計カーブの変化から見ても、年長者の期待できる余命はもう伸びが止まったという点を指摘したもののようです。しかし、健康に留意することが個人の期待できる余命を伸ばす効果までを否定したものではありませんので、少なくとも日本人の平均寿命よりも若い人が健康に留意することの価値を限定するものではないようです。
  --記事の引用--
提供元:HealthDay News公開日:2016/10/28

 ヒトの寿命は、既にほぼ限界まで長くなっている可能性がある―こんな研究結果が、米アルベルト・アインシュタイン医学校(ニューヨーク市)遺伝学部長のJan Vijg氏らにより報告された。

 この知見は、長寿を達成する人が増えなくなるという意味ではなく、単に、最高齢の記録が現在の122歳を超えることはおそらくないだろうという意味である。研究者らによると、平均寿命は食事や公衆衛生などの改善により19世紀以降大きく伸びた。1970年代以降、世界最高齢も上昇し、1997年に死亡したJeanne Calmentというフランス女性は122歳という最高寿命を記録した。

 今回の調査では、40カ国以上の死亡およびその他の人口データの統計をとったヒト死亡データベース(Human Mortality Database)を追跡した。その結果、高齢者の割合は1900年以降増加し続けていたが、100歳以上になった人では、生まれた年にかかわらず100歳以降の生存率はさほど変わっていなかった。この年齢群では、死亡時の年齢は1970年代~1990年代初期にやや上昇したものの、それ以降は横ばい状態であった。

 このデータに基づいて考えると、平均寿命の最大値は115歳で、絶対的な寿命の上限は125歳であるとVijg氏らは結論づけている。世界的にみて、ある人が125歳に到達する確率は1万分の1未満だという。

 Vijg氏は、「人口統計学者や生物学者は、最大寿命の延伸がまもなく終わると考える理由はないと言うが、今回のデータは、1990年代に既に限界に達していることを強く示唆している。治療の飛躍によりヒトの寿命が延びる可能性も考えられるが、そのためには寿命を総合的に決定している多くの遺伝的変異を克服する必要がある」と話している。

 今回の研究は「Nature」オンライン版に10月5日掲載された。

[2016年10月5日/HealthDayNews]Copyright (c) 2016 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら

原著論文はこちら

Dong X, et al. Nature. 2016 Oct 5. [Epub ahead of print]

Categorised in: 社会・経済