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2016年4月24日

7684:宅配業界大揺れ! なぜ佐川急便はAmazonから撤退したのか;記事紹介

7684 宅配業界大揺れ! なぜ佐川急便はAmazonから撤退したのか :という記事が出ています。
(プレジデントオンライン 山口 俊一 2016/04/11)(出展 http://president.jp/articles/-/17728)要点をまとめて考察してみます。

◎燃料費の低下で、一息ついている運送業界

物流企業の人事・給料の特徴について考えてみる。運輸・物流業は、長い間、非常に厳しい経営環境にさらされてきた。
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平成2年の貨物自動車運送事業法で、参入規制が変更され事業者が大幅に増加した。運賃の低価格化も進んだ。燃料費のコスト増が続けば、事業者には厳しい経営のかじ取りが求められる。燃料コスト低下で一息ついただけ。

顧客視点では、荷主ニーズは高度化し、業者は柔軟な対応力が必要。顧客企業の物流部門を代行するから、きめ細やかなサービスが要求される。

そのため、荷主のニーズを的確に把握した上で、それに応えられるだけのノウハウや人材を蓄積していくことが重要となる。依頼業務をこなすだけでなく、自発的に様々なサービスを、荷主企業に対して提案していくことも必要。

◎年齢による昇給が見込みにくい物流業界

グラフは、企業規模ごとの年齢別・年間賃金(時間外手当含む)の比較。この業種の特徴は、年齢による給与水準アップが見込みにくいこと。
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経験年数に比例して仕事の生産性が上昇していく業務が少ない。

3年目の若手運転手も30年目のベテラン運転手も、到着スピードに大きな差はない。むしろ、荷物の積み下ろしなどは、体力に勝る若手の方が早いかもしれない。

仕事の生産性に変わりがなければ、年功賃金を維持することは困難。物流業界の経営環境の厳しさは、ドライバーなどの賃金や労働環境にシワ寄せを及ぼしている。

このような状況は、「ドライバー不足」というかたちで、会社に跳ね返ってくる。高齢化と若年層の業界離れが進む中で、トラック運転手は不足。将来的にはより深刻なドライバー不足で、国内の物流全体に大きな支障を及ぼす恐れもある。路線バスも観光バスも、慢性的な人手不足。

ネット通販も安い深夜バスも便利な社会といえる。
しかし、すでに佐川急便はAmazonとの取引から撤退した。格安ツアーにおける高速バスの事故も繰り返されている。

極度な便利さと安さの代償は、結局利用者に跳ね返ってくる。
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眼科医清澤のコメント:
○この記事は過当な競争がやがて利用者の首を絞めるという結論になってます。今の安い宅配便の価格は維持できず、やがて急騰することになるだろうという予測記事は以前にも引用しています。この一年は、円安がそれを助けたようです。

・4995 宅配便の業界もいろいろな問題を抱えている模様。(2013.12,13)⇒リンクhttps://www.kiyosawa.or.jp/archives/54067518.html

・6322 1年以内に大幅な宅配便価格上昇の可能性が 2015年03月01日 ⇒https://www.kiyosawa.or.jp/archives/54348104.html

 そうなれば今は押され放しの眼科直接でのコンタクトレンズ販売も、通販一辺倒より多少は優利な立場に立てるかもしれません。

 この話題は、一見は他人事ですが、自分たち医療者の事でもありそうです。医療や介護の業界も労働集約的。運送業界に似ているのかもしれません。つまり勤続年数の増加が生産性の増加に直接結びつかないかもしれないのです。

 だとすれば、役職に就くことなどでの昇給がなければ、大きな昇給の余地はもうないということになります。従業員総数を減らして各個人の仕事量を増し、個々の給与を上げる方向に行くのか?あるいは、何か新分野を開拓を模索するか?それとも、今の給与水準でのんびり行くのか?:いぜれにしても各自の生産性の評価に基づく給与設定が今後の基本になりそうです。

Categorised in: 社会・経済