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2016年4月24日

7683:今回の地震のあとどのような眼に関する問題が起こりうるか?

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 今回の地震のあとどのような眼に関する問題が起こりうるか?と知り合いの新聞記者さんに聞かれました。各科のこれからありうる震災後の病気をまとめて、来週からの緊急連載記事にするのだそうです。

 体育館などの強い空調や換気のもとではドライアイが起きますし、埃の多い避難所なら誇りによるアレルギー性その他の結膜炎の惹起が予測されます。

 すでに熊本では、ノロウイルスなどによる集団性の下痢も出ているようですが、不衛生な環境での集合生活では、ウイルス性の流行性角結膜炎の集団感染も過去には見られたそうです。

 コンタクトレンズの供給が止まって、使用期限を超えた使用がなされると、角膜潰瘍などで眼を痛めることがあります。また洗浄液が入手できずに水道水でそれを代用すれば、そこにもアカントアメーバ感染症などの問題が起きそうです。それまできちんとした使用をしていた人が、地震を機会にルーズで危険なコンタクトレンズの使用法に今後傾いてしまうのも怖いことです。

 常用が必要な緑内障やブドウ膜炎などの点眼薬の中長期に渡る喪失は、眼疾患の不可逆的な進行の原因にもなりかねません。また、地震体験に伴う精神が興奮する交感神経刺激状態では、瞳孔は開く傾向に傾きます。それをきっかけにして、老人では眼痛や吐き気を伴う閉塞隅角緑内障発作が惹起されるかもしれません。これですと、本格的な医療が救急として必要です。

 などと思いつくところをお話ししました。

関連記事:
①処方箋なしでの薬の交付について。(⇒記事全文にリンク https://www.kiyosawa.or.jp/archives/54641211.html)

②捕追:
 仙台市の「さど眼科」のホームページ(http://www.sado-ec.com/report01.html)学会報告の項目中には、東日本大震災の経験を話した学会での発表のビデオが掲示されています。

 ここでは震災直後最初に来院した患者さんは、震災で失ったメガネやコンタクトレンズを求める急性ロービジョン患者であり、次に7から10日で来た患者は緑内障や粉塵によるアレルギーへの処方を求める患者が多かったことが述べられていました。

 医院や医師会レベルでなされるべき準備や、個々の対策も話されています。果敢に何ができるかを各医療者が即時に判断して行うことの重要さを述べています。リソースは初期には全く不足し、10日もするとむしろ余ると言っています。コンタクトレンズは医療機器で会って、生活必需品ではないから緊急援助物資ではないなどという屁理屈は言わないでほしい。「せめて邪魔はするな」ということの述べておいででした。

 (であれば、レンズを含む内容物を、コンタクト洗浄液と混ぜて後者で申告しましょうか?)

Categorised in: 社会・経済