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2016年2月27日

7514:暗闇で60年1500世代飼育、「暗黒バエ」研究窮地に:記事紹介です

暗闇で60年1500世代飼育、「暗黒バエ」研究窮地に 阿部彰芳 2016年2月27日17時46分
20120315hae1 暗黒ショウジョウバエ(右)と野生型のショウジョウバエ。見た目はほとんど変わらないが、光の感受性などに違いがある=布施直之さん提供

眼科医清澤のコメント:京都大学らしい気の長い実験ですね。教授が代替わりするときには、このような問題が起きがちかと思います。教室が続いていれば、その装置の維持程度は大学院生一人程度で扱えるでしょうし、それほど手間のかかるものでもなさそうです。ただし、この一連の実験からの分析は既に論文にまとまってしまっているようですから、この先何年か続けた場合、新しい解析につながるか?という危惧も有るかもしれません。先人の遺産をラッキーとは思っても、自分の学者人生をこの実験に賭ける覚悟がないと、此処で迂闊には手を出せません。

  --記事引用--
 真っ暗闇でハエを飼い続けたらどんな変化が起きるか。京都大で60年以上続く、比類ない研究が窮地に陥っている。研究成果が脚光を浴びながら、中心的な研究者が3月末に京大を離れることになり、後継が決まらないためだ。

 光の届かない洞窟にすむ生き物は、目の退化や体が白っぽいといった特徴がある。こうした遺伝的な変化を実験で検証しようというのが「暗黒バエ」プロジェクトだ。京大教授の森主一さん(故人)が1954年11月から始めた。ーーー

 ハエは約2週間で世代交代し、今月18日現在で1505世代に達した。普通のハエと見た目はほとんど変わらないが、2008年に研究を引き継いだ3代目の研究員、布施直之さんによると、暗黒バエの子孫は光の感受性が強かったり、暗闇でたくさん子孫を残せたりする。頭の毛が少し長いとの調査もある。ーーー

さて、以前にプロスワンの論文が出たときの別の記事を見ますと:

京都大学は同大学が57年間1400世代にわたって暗闇で継代飼育してきたショウジョウバエ、通称「暗黒ショウジョウバエ(暗黒バエ)」の全ゲノム(遺伝情報)を解読し、野生型と比較して5%の変異があることを確認したと発表した。ーー

1400世代(単純に人に置き換えた場合、1世代を25年として計算すると、1400世代は3万5000年になる)を数える暗黒バエだが、野生型のハエと比べて形態的に大きな変化はない。ーー

ーー繁殖率を測定したところ、暗黒バエは明所より暗所で多くの子孫を残していることが判明した。ーー暗黒バエは行動や代謝を変化させ、暗所に適応している可能性があることが推定されたーー。

そして暗黒バエの全ゲノム配列を解読したところ、約20万の変異が発見された。集団内のゲノムの構成を調べてみた結果、約5%の変異が暗黒バエの歴史の中で選択されてきたことも明らかとなった。これらの変異には解毒酵素の遺伝子が多く含まれているという。ーー

Categorised in: 社会・経済