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2015年8月1日

6846:金暴落はドル崩壊の前兆 (田中 宇)を読みました。

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田中宇さんのメルマガは定期購読していたのですが、その期限が切れてしまったので本日またその課金を払ってアクセスできるようにしました。この記事の話題は先週の金価格暴落です。なるほど「追いつめられて投げ出させられた人」がいたというようにではなく、ドルから金へ資金が逃げないように投資家を追い込んだのだというように読むのが正解なのでしたか?

長い280行もある元の記事ですから、極力端折って10分の1の30行程度にしてその要旨をご紹介しましょう。気に入ったらご自分でご購読ください。

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 ーーー要点はーーー
金暴落はドル崩壊の前兆
2015年7月25日   田中 宇

 7月20日、先物市場で5トンの金先物が売られた。瞬時に1オンス=1080ドルまで暴落。米国勢が中国勢のふりをしてNYで売ったという説優勢。米金融界は、ドルや米国債の延命のため、金地金相場を先物を使って下落させ、人々が金地金に資金を移すのを阻止する。簡単に金相場は底割れする。マスコミでは、今後の下値についていくつもの悪い「予測」が飛び交うが、グリーンスパンは、5年以内にドルが崩壊して金地金の価値が上昇するという予測を発した。

 マスコミは中国経済が悪化し、米国の覇権存続と喜ぶが、中国経済悪化は世界経済の悪化。世界の貿易額はリーマン危機以来の落ち込み。 平均的米国民の生活は悪化し続け。株のバブル膨張が終われば、金融崩壊。

 米国では、シェール石油産業の債券破綻の懸念も増。サウジの目的は、米国のシェール石油産業を経営破綻させ、米国に報復すること。原油安値が続くと、米シェール産業は連鎖倒産する。シェール産業が債券償還できないと、サブプライム住宅ローン債券の連鎖破綻と似た危機。

 米国では公的年金の赤字増で地方財政危機。公的年金が債務超過は、州や市町が税金を使って穴埋めする。全米各州の公的年金の債務超過の総額は約1兆ドル。将来的年金総額の半分以下の資産しか持っていない州も。準州プエルトリコが財政破綻し、その影響で米地方債金利も上昇。地方債悪化は、シェール石油債券の悪化とともに、米国金融システムの痛みを拡大。公的年金の欠損は、米連邦政府に最終的な穴埋めの責任あり。公的年金、官制健康保険赤字など、連邦政府に穴埋め責任がある負債を財政赤字と合算すると赤字総額はGDPの5倍(66兆ドル)にもなる。

 総て指摘されていたが、世界不況が再発しそうなのは新しい話。大きな崩壊発生の可能性は増す。何が起きてもドルから他所に資金が逃避しないよう、究極の逃避先である金地金相場を潰す努力が続く。金相場暴落が大きいほど、ドルに対する懸念が強まる。

 米連銀は利上げをめざす。ドル以外の通貨や地金を毀損しても、米国は延命できない。米連銀は円やユーロや金地金毀損の余力でドル金利を1-2%とし、ドルの協力化と米国覇権延命を目指す。

 米国現実経済は不況。利上げで実体経済はますます悪化、米国民生活を破壊。しかし、米国民貧困化は、ドルや債券の崩壊に比べるとまし。しかし、連銀利上げで、債券市場崩壊は一気に進むかも。 世界不況は株価の下落を引起こす。だから、ドル延命のためにも金地金暴落が必要。 経済や金融の崩壊感が増すと、米連銀は利上げを断念し、QE再開か。QE資金での金相場下落が、オンス=850ドル予測を排除できない理由。

 QEの再開は、連銀のドル蘇生断念を意味する。QE再開は、ドルの基軸性喪失と、金地金の最終的復権を早める。金相場は更に下がった後、ドルの崩壊を経て、再上昇する。

 世の中には、米国を中心に、金地金信奉者が存在する。今回の金下落は「多極化」への必須プロセス。相場下落とともに、BRICSは、ドル基軸体制が崩壊を知覚し、ドルに代わる備蓄通貨として、金地金を貯め込む。 BRICSの中央銀行が、これからの地金安を活用して金地金を備蓄した後、ドルと米国覇権が破綻し、金価値の蘇生、BRICS+EU+米国と覇権は多極化する。

 世界金取引の中心ロンドン金市場では中国の銀行が値決会員に入っている。中国勢は相場を引き上げ可能体制を使わず、金相場下落を放置。中国人民銀行や中国の市民が安く金地金を買い、金備蓄を増やせるからだろう。 人民銀行は、地金の備蓄量を実際より低く発表している。米国と同量の8500トンの金地金を備蓄することが中国の目標。中国は人民元を、ドルショック以前のドルのような金本位制の基軸通貨にしたがる。中国は、金備蓄を増加過程。中国は金相場の下落を望む。金相場が下落しすぎるを避け、中国市民の購買意欲を削がない範囲内での下落を誘導する。中国株の暴落を、市民の資金が金地金購入に仕向けるものだったとの見方すらある。

Categorised in: 社会・経済