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2013年5月17日

4397 東京は郊外から消えていく! 首都圏高齢化・未婚化・空き家地図 (光文社新書) [新書]

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東京は郊外から消えていく! 首都圏高齢化・未婚化・空き家地図 (光文社新書) [新書]
三浦 展 (著)を読みました。昨日丸善で買った数冊の中の一冊です。
そうか、東京の郊外の住宅地は都市人口が減少してゆく中で、「2030年までにゴーストタウン化してしまうのか?」と目から鱗が落ちる気持ちがしました。昭和28年生まれの私よりも少し年上である戦後のベビーブーマー(団塊の世代)も定年を迎えつつ有ります。その子供たちの世代の動向がこれからの近郊住宅都市の盛衰の運命を分けます。、
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内容(「BOOK」データベースより)
かつて団塊世代が東京圏にあふれ、郊外に大量の住宅が建てられた。それが今や、人口減少社会へと転じ、ゆくゆくは40%が空き家になるという予測も出ている。そうなれば、東京の随所にもゴーストタウンが現れるだろう。長年ローンを払い続けて手に入れたマイホームも、資産価値のない「クズ物件」となってしまう。日本の都市は、他にもさまざまな問題をはらんでいる。居場所のない中高年、結婚しない若者、単身世帯の増加…。とくに首都圏では、それらが大量に発生する。これから郊外はどうなる?住むべき街とは?不動産を最大限に活用するには?独自の意識調査などをもとに、これからの東京の都市、郊外のあり方を提言する。

では目次にしたがって清澤の眼で各章を要約しよう。

第1章 あなたの街がゴーストタウンになる!
 郊外ではもう中古マンションが300万円になった。女性の社会進出、人口減少、高齢化、結婚しない団塊ジュニアが原因。郊外型住宅地では空家率が増加してゆく。団塊ジュニアが流入した地域(都心から川崎横浜、埼玉県南部、千葉ニュータウン方面)では人口は増えた。所得や資産が少ない団塊世代はリフォームや建て替えが出来ず、住宅は老朽化の一途をたどる。いずれ一人暮らしになり、最後は空家になる。団塊世代のために建設された住宅ストックは、間もなくゴーストタウン化する。

ニュータウンの過去、現在、未来
1980年ニュータウン:父33、母31、子供7歳と4歳
2010年オールドタウンン:父63歳定年、母61歳、子供37歳と34歳、孫7歳と4歳
2040年ゴーストタウン:父93歳、母91歳、子供67歳と64歳

第2章 発展する街・衰退する街はどこか?
 これまでのトレンドなら東急田園都市線?、マーケッティング系は中央線?、埼玉市?
吉祥寺は住みたい町だが家賃は高いし駅近に物件がない、そこで阿佐ヶ谷、高円寺、中野。これらは住んでよかったといわれる町でもある。

第3章 団塊ジュニア以降の世代はどこに住むのか?
中高年には湘南や田園都市線沿線が人気の街だが、団塊ジュニアやそれ以後の世代は都心を選ぶ。高い家賃を払う能力がなくて、都心が無理ならば埼玉、千葉、湾岸を選ぶだろう。若い世代が済まないその外の地域はゴーストタウン化する。

第4章 団塊世代は親子二世帯同居をするか?
地域への愛着が高いのは、京王小田急の都内部、城南4区、中央線、副都心4区、都心3区である、2世帯住宅を希望する人が増えている。その理由は1)妻が働くには親同居が好都合。2)子供世代の収入減少。3)親元暮らしの未婚者増加。4)子供の出戻り。行政も2世代同居は歓迎している。

第5章 どういう郊外が生きのびるか?
各自治体が若い人を奪い合う。ノマドワークやSOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)、職住近接の時代でもある。しかし田園都市線沿線に住む人々はブランド志向が強く、これらを良しとしない。さいたま市で働きたい人は多い。済む場所としての魅力だけではなく、働く場所、遊ぶ場所、娯楽、散歩、知的交流、文化など様々な都市機能が、郊外都市の生き残りには必要である。第4の消費社会:カーシェアリングやシェアハウスを喜ぶ、つまり物を所有することに飽きた時代が作り出す消費に注目が必要である。

第6章 郊外をゴールドタウンにする方法
都心は便利になったがつまらなくなった。古い町を生かした開発プランが求められる。それがリノベーション。空家率が40%になり、東京圏にも限界集落が増える。住宅地全体のリノベーションが必要である。2-10年の空家率13%が、2030年には43%になる。必要なのは住宅地マネジメントである。

【著者プロフィール】
三浦展(みうらあつし)
1985年新潟県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、(株)パルコに入社、情報誌『アクロス』編集長を務める。1990年、三菱総合研究所入社。1999年、カルチャースタディーズ研究所設立。家族、若者、消費、都市問題などを研究。主な著書に『下流社会』(光文社新書)、『「家族」と「幸福」の戦後史』(講談社現代新書)、『ファスト風土化する日本』(洋泉社新書y)、『郊外はこれからどうなる?』(中公新書ラクレ)、『第四の消費』(朝日新書)など。

Categorised in: 社会・経済