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2013年1月14日

3973 北京 大気汚染の警報が最高レベルに

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昨日、そして今日と北京の大気汚染は警報が発令されるほどだそうです。

◎まずM2,5とは?新田 裕史さんの「SPM,PM2.5,PM10,…,さまざまな粒子状物質」から答えを探してみました。

国際的に大気中の微小粒子の健康影響に関する関心が高まっている。その最も大きな背景には,米国において1997年にPM10に関する環境基準が改定されて,PM2.5と呼ばれる微小粒子の環境基準が追加されたことがあげられる。

浮遊粒子状物質は大気中に浮遊する粒子状物質のうち,粒径10μm(百万分の1メートル)以下のものと定義されている。 大気中の粒子はさまざな物理的,化学的な性質を持っている。そのような性質の中で粒子の大きさ(粒径)は健康影響や大気中での挙動を考える上でもっとも重要な特性である。そのため,粒子状物質を粒径によって分類(分級と呼ばれる)して捕集し,測定することが一般に行われている。例えば,PM2.5は空気力学径が2.5μm以下の粒子のことである。PM2.5は捕集効率が50%となる空気力学径が2.5μm となる粒子のことである。

米国で環境基準が定められているPM2.5は人工発生源に由来する粒子のみを含むように考えられたものである。もちろん,粒径は人への健康影響にも大きくかかわっている人の呼吸器で大きい粒子は気道の上部に沈着する割合が多く,一方細かい粒子は気道の奥まで達する割合が多くなる。

微小粒子の大部分は化石燃料が燃焼して生じた粒子やガス状の大気汚染物質が大気中で粒子に転換した二次粒子などの人工発生源由来のものであり,これらの粒子は自然由来の粒子よりも毒性が強いと考えられている成分を多く含んでいる。さらには,微小粒子ほど肺胞などの気道の奥に沈着し,結果として人の健康に対してより影響を与えることになる。(にった ひろし,PM2.5・DEP研究プロジェクトの記事を抜粋)

なお、浮遊粒子状物質への曝露が花粉症および目のアレルギーにおよぼす影響も報告されている。 ディーゼル排気をはじめとした大気汚染物質の曝露下に抗原が投与されると、くしゃみや鼻水といった鼻アレルギー、結膜の充血等の眼のアレルギーの症状を増悪し、増悪作用の要因として鼻や眼の過敏、抗体産生の増加、好酸球の浸潤の増加などが見られる。

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北京における大気汚染は数年前から問題にされてきた。日経ビジネスオンラインの
中国の悲しい流行語「PM2.5」・政府は対策を格上げするも即効なし 2012年3月7日 青山 周 を見ると

飛行機で北京に向かうと着陸に近づくにつれ、次第にスモッグにつつまれた大地の中に突入していくと実感されるとしている。しかし、中国政府も北京市政府も当然のことながら、北京の空気が汚染されていることを認めたがらない。

米国大使館は、大使館の敷地内でPM2.5とオゾンを測定し、ツィッターで発信し始めた。2011年11月の測定では、1立方メートル当たり500マイクログラムを超えるPM2.5を検出したが、この数値はWHOの基準の20倍を超えるものだったという。

北京におけるPM2.5の排出源は、工場、石炭、自動車の3つと言われる。郊外への工場移転、石炭の消費量の削減、自動車の排出規制の強化などに政府は取り組んでいるが、目立った効果はまだあげられておらず、今回(2013年1月13-14日)の事態に至ったようである。
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まず13日
北京 大気汚染悪化し生活にも影響が 1月13日 6時47分

中国では、先週後半から各地で大気汚染が悪化した状態が続き、このうち北京市は、住民に外出を控えるよう呼びかけるなど市民生活に影響が広がっています。

中国では、都市部で大気汚染が深刻さを増しており、北京市では、特に先週後半から大気汚染の原因物質の濃度が高まり、視界も悪くなっています。

中国国営の新華社通信によりますと、大気汚染の基準となる指数が12日、6段階のうち最悪を示す状況が続き、北京市は市民に外出を控えるよう呼びかけました。

こうした状況は今後、数日間は続くとみられていて、北京市は、一部の地域の学校に体育の授業で屋外での運動をやめるよう通達を出しています。

中国の大気汚染の大きな原因は、車の排気ガスなどから出るPM2.5と呼ばれる極めて小さな粒子で、北京のアメリカ大使館は、この粒子の観測値が12日、子どもや高齢者に外出を控えるよう呼びかける基準値の3倍近くまで上昇したとしています。

大気汚染によって中国の東部や内陸部など広い地域で視界が悪い状態が続いており、各地で高速道路の通行止めや航空便の欠航が相次ぐなど市民生活に影響が広がっています。

そして本日14日
北京 大気汚染の警報が最高レベルに
1月14日 6時55分 K10047805311_1301141204_1301141207.mp4

深刻な大気汚染が続く中国の北京では、汚染の原因物質の濃度が高まり、気象台は13日、大気汚染に関する警報を初めて最高レベルに引き上げ、外出や車の利用を控えるよう呼びかけています。

中国では今月10日以降、東部や内陸部を中心に、車の排気ガスなどに含まれ大気汚染の原因物質とされる「PM2.5」という極めて小さな粒子の濃度が高い状態が続いています。

13日の北京市内は、多くの車が昼間でもライトをつけて走行し、高層ビルが白くかすんで、よく見えないほどで、中国のメディアによりますと、各地の病院では呼吸器系の疾患を訴える患者が増えているということです。

このため、北京の気象台は、視界が2キロ以下に制限されるほど大気汚染が深刻になっているとして、汚染に関する警報を初めて最高レベルに引き上げました。

北京市の環境当局は、建設工事の中止や公用車の利用を減らすなどの緊急措置を取っています。

気象台は「あすからあさってまでは、大気が拡散しにくく、広い範囲で見通しの悪い状態が続く」として、健康への影響を減らすため、できるだけ外出を控え、外出する際にはマスクを着用すること、そして車の利用を控えることなどを呼びかけています。
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清澤のコメント:自動車を減らすこと、自動車のエンジンを改良すること、その他の工場などの移転と煤塵の回収を促進すること、そして小規模な暖房にもし石炭を未だに使っているならばそれを他の方法に転換することなどの工夫が必要なのでしょう。日本でも過去には公害としての四日市のスモッグ事件などがありました。
なお、微小な粉じんは目に対してもアレルギーや結膜炎の原因になります。

Categorised in: 社会・経済