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2021年4月22日

12811:重症COVID-19入院患者の網膜所見;論文紹介です

清澤のコメント:日本の眼科2021年4号が届きました。今号のテーマはニューノーマル時代の眼科です。有力な著者が「眼科」、「医学部学生教育」、「学会」、「眼科診療」、「パンデミック下のドイツ」などの切り口でニューノーマルを論じています;.,また、大越貴志子先生は海外医学情報の欄で、表題の論文を紹介しています。コロナ感染での網膜血管での凝固亢進がその原因と思われます。

注:ニューノーマル(新常態);ニューノーマルNew Normal)を直訳すると「新しい常態」という意味になります。 社会に大きな変化が起こり、変化が起こる以前とは同じ姿に戻ることができず、新たな常識が定着することを指します。 ニューノーマルという言葉自体は、新型コロナウイルス感染症の発生よりも前から存在していて、私もリーマンショックからの回復期に着目したのを思い出しました。https://www.kiyosawa.or.jp/wp/uncategorized/37431.html/

重症COVID-19入院患者の網膜所見
Retinal findings in hospitalised patients with severe COVID-19
http://orcid.org/0000-0003-1224-2085
Leonardo Amarante Pereira他

概要:
目的:重症のCOVID-19が確認された入院患者のSARS-CoV-2感染に関連している可能性のある散瞳眼底検査を使用して網膜所見を特定すること。
方法:この横断的研究では、ブラジルのサンパウロ首都圏のサントアンドレにあるCOVID-19の治療のための単一の紹介センターで、重度のCOVID-19が確認された入院患者が、両眼の散瞳眼底検査を受けました。網膜の専門家による調査結果は、ポータブルデジタル眼底カメラを使用して記録されました。網膜造影は、2人の網膜専門家によって分析されました。医療記録は、患者の人口統計、ベースラインの併存疾患、および臨床データの評価のためにレビューされました。
結果:合計18人の患者がおり、男性は9人(50%)、年齢の中央値は62.5(12)歳でした。 18人の患者のうち10人(55.6%; 95%CI 33.7〜75.4)は、散瞳眼底検査で異常がありました。主な所見は、炎状出血(N = 4; 22.2%; 95%CI 9.0〜45.2)および虚血性パターン病変(綿花状白斑および網膜セクター蒼白)(N = 4; 22.2%; 95%CI 9.0〜45.2)でした。 1人の患者が綿花状白斑と炎状の出血の両方を持っていました。
結論:これらの所見は、重度のCOVID-19の患者は、火炎状の出血や綿花状白斑を含む網膜内の急性血管病変を持っていることを示唆しています。 COVID-19の病態生理学の理解を深め、新しい治療法を特定するために、これらの所見を適切に評価するには、交絡因子を制御するさらなる研究が必要です。

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Categorised in: 糖尿病網膜症・加齢黄斑変性 (網膜疾患)