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2020年9月7日

12237:糖尿病眼合併症による失明を防止するキャンペーン:(米国)

清澤のコメント:糖尿病ネットワークに引用掲示された米国糖尿病学会記事の抄出です。言い古されたことですが、糖尿病の恐れを指摘されたら年に一度は眼底検査を受けましょう。眼底出血などが有れば、症状に応じた処置がなされます。血糖の緩やかな調整が必要です。出典:https://dm-net.co.jp/calendar/2020/030438.php

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 米国糖尿病学会が、糖尿病による眼の合併症を早期発見して、失明を防止するためのキャンペーンを開始した。
 眼の検査を毎年受けていれば、糖尿病が原因となる視力喪失の95%を妨げる。「糖尿病にフォーカス:眼の健康について知ろう(Focus on Diabetes: Look Closer at Eye Health)」を開始した。

 糖尿病網膜症は、高血糖によって網膜の血管が傷つき、視力の低下や障害があらわれる病気。糖尿病の三大合併症の1つで、日本でも中途失明の原因の第2位になっている

 網膜には動・静脈血管や光、色を感じる神経細胞がある。高血糖を放置していると、徐々に血管がつまったり変形したり、出血を起こす

 米国立眼研究所によると、糖尿病の人が糖尿病のコントロールの良くない状態が続くと、糖尿病網膜症だけでなく、糖尿病黄斑浮腫、緑内障、白内障のリスクも高まる。良好な血糖コントロールを維持し、これらの眼の病気を防ぐことが大切。眼の検査を受けていれば95%を妨げる Focus on Diabetes: Look Closer at Eye Health 

糖尿病網膜症は自覚症状が乏しく、治療開始が遅れてしまうケースが多い。

 糖尿病の合併症を防ぐために、最近1~2ヵ月の血糖値を反映するHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を7.0%未満に、高血圧や脂質異常症の治療に取り組むことが大切。下記のことをアドバイスしている。

ステップ1糖尿病を早期発見し治療を開始する

 2型糖尿病は病状が進行しないと、自覚症状があらわれない。糖尿病合併症を防ぐために、健康診断を毎年受け、糖尿病を早期発見し、早く治療を開始する。

ステップ2眼の検査を毎年受ける

 糖尿病の人は、眼の合併症の予防と早期発見のために、眼の検査を毎年受ける。病状が進行しないと、自覚症状があらわれないので、眼の検査を受けることは重要。

 下記の自覚症状がある場合には、相当悪化していると考えられる。
・ 視界がかすんだり、ぼやけている
・ 視界に暗い部分や見えない部分がある
・ 小さな虫が飛んでいるように見える
・ 歪んで見える
・ 色が見えにくい
・ 光が点滅して見える

ステップ3眼に異常が起きていたら眼の治療を始める

 定期的眼検査で、糖尿病眼疾を早期発見し治療できる、視力障害や視力喪失を防げる。糖尿病患者の多くは、定期的眼検査を受けていない。治療開始の遅れで眼の障害が残る。

糖尿病患者の3分の1が眼の合併症を抱えている。定期検査が大切。「眼底検査」、「蛍光眼底造影検査」、「光干渉断層計(OCT)」年に1回は眼科医の診察を受ける 

糖尿病網膜症であることが分かったら、血糖コントロールを改善するとともに、眼治療も開始する。中心窩に異常が及ばなければ、無症状であることも多い。

網膜症がかなり進行したときは、網膜にレーザーを当てて新生血管ができないようにする光凝固療法という手術や、増殖膜を取り除く手術なども行う。 

新生血管で硝子体出血や網膜剥離が起こると、視力低下を遅らせる治療となり、網膜は元に戻せない。

「糖尿病の人は少なくとも年に1回は、眼科医の診察を予約して、眼のトラブルを早期発見して治療できるようにすることが大切。大切なのは、専門家による早期発見により、あなたのビジョンを救うことができる。

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Categorised in: 糖尿病網膜症・加齢黄斑変性 (網膜疾患)