お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2020年6月12日

11978:眼内異物の視覚的結果と眼球の温存に影響を与える特性と予後因子;論文紹介

清澤のコメント:昨日のウィリズ眼科病院網膜カンファレンスでは医原性眼内異物(iatrogenic intraocular foreign body)を紹介していました。巨大裂孔を伴う剥離剥離の術中に黄斑付近の網膜上に金属光沢のある破片が発見され、それを硝子体攝子で掴み、強膜創を少し広げて無事に取り出して手術を終了まで続けたというものでした。金属片の出どころは明らかではないがカッターなどから落ちたものだろうかと言っていました。

そこで、眼内異物の総説を探してみました。医原性をまとめたものはなく、新しいところでは https://www.hindawi.com/journals/joph/2019/5208092/ がありました  J Ophthalmolのオープンアクセス記事です。似た論文には https://bmcophthalmol.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12886-018-1026-5 もありました。 BMC Ophthalmology  ともに中国からの報告でした。

  --------

眼内異物373の目の視覚的結果と眼球の保存に影響を与える特性と予後因子
Yang Liu 他、Academic Editor: Dirk Sandner : 公開  2019年2月13日です

概要
目的:疫学的および臨床的特徴と眼内異物(IOFB)損傷後の視覚的転帰に影響を与える予後因子について研究。

メソッド: IOFBのある370人の患者(373眼)の医療記録が見直され、単変量および多変量解析によって視力に影響を与える要因が特定された。

結果:患者の大半(97.0%)は男性で、平均年齢は38.1歳。眼の損傷の最も一般的な原因は槌で打つことであった(52.6%)。これらのケースの84.7%で磁性眼内遺物IOFBが発生した。 1.3 logMAR未満として定義された視覚的不良結果に関連する要因には、以下が含まれた。(清澤注;P値は翻訳時に省略)より悪い初診時視力; 網膜の破損、および眼内炎; 硝子体切除術; 眼内C3F8ガスタンポナーデ使用。 0.5 logMAR以上と定義した優れた視覚的結果は50歳未満の年齢と関連していた; 視力(PVA)をより適切に示す; 創傷長<4 mm; 硝子体出血と網膜の破損の欠如; 硝子体切除術が不要だった症例; 生理食塩水の使用。

結論; IOFBの損傷後の視覚的な結果と眼球の温存を予測する可能性のある複数の予後因子が特定されました。年齢、初診時視力、創傷の長さ、合併症(硝子体出血、網膜の破損、眼内炎)、外科的アプローチ、眼内タンポナーデは、視覚的転帰の重要な予測因子であった。

Categorised in: 糖尿病網膜症・加齢黄斑変性 (網膜疾患)