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2019年3月31日

10600:アイリーアで目指すQ12/Q16、目標を見据えた新たな治療法提案:聴講印象録

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アイリーア(アフリベルセプト)で目指すQ12/Q16、目標を見据えた新たな治療法提案:聴講印象録

本日は、院内改装小工事が進む中で、抗VEGF抗体製剤の一つであるアイリーア発売7周年の記念講演会を聞いて来ました。当医院では寺松先生が抗VEGF抗体製剤の硝子体注射を行ってくれており、アイリーアも使用しています。

いきなり、「Q12/Q16」とは何だ?というのが疑問だったのですが、これは12週間ごとあるいは16週間ごとという意味でした。 [q][q.]はラテン語の[quaque]の略で、意味は「毎、~ごと (every)」です。最初はtreat and extend: TAE (4週間ごとに3回注射し、その後は12週(3か月)または16週(4か月)ごとにアイリーアを打つ。そしてやがて何回かみて変わりがなければ中止に持ち込むという作戦です。

1、飯田先生 女子医大:アイリーアで目指すQ12/Q16AMD:固定投与期間を設けたTAE(treat and extend)。①VIEW試験、ラニミズマブ2Q8(2mgを8週毎)、プロアクティブコンポネントを見たら投与する。②PLANET試験:PCVが対象。まず3回打って、次に56週は2Q8で打ち、その先はレスキュー投与。――③JFK:(これはケネディー空港ではなくて、女子医大、福島県立医大、杏林大の略号)対象は133人。1年目は3回打ち、後は2月ごと。2年目はTAE..一年目は8回、2年目は6回。

2、大路先生:このお話もQ12/Q16for AMD,

PATstudy 2017のデータ。変数は①薬剤、②TAEの開始時期、③延長短縮の間隔、④最短と最長は?ドライ(16週に出来たのが60%)とウウェット(8週が60%)。長期のゆっくりしたTAEでも良いのかも。

AMDの視力分布は、0.1以下15%、0.2-0.5は40%、0.6-0.9は30%、1.0が10%であると。治療法の登場変遷ではPDTが(2004)、ぺガシズマブは(2008年)、ラニミズマブが(2009)、アフリベルセプトは(2012)であった。

3、大嶋裕司先生(福岡大筑紫病院)、AMDにアイリーアで休薬を目指せるか

アフリベルセプトのTAEha日本人によい。16週観察を3回行い、達成したら休薬する。休薬できたのは40%。再発例を分析したが、その持っている特性は特になし。AMDの長期マネジメントには病診連携が大切。休薬には効かなくて撤退するものと、良い意味での積極的な休薬がある。

2年目以降で4か月で3回投与して、更に観察して3回安定したら休薬。「出口戦略のあるTAE」Munk MROphthlmology retina(https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S246865301730218X?via%3Dihub)

4, 坂本泰二先生 アイリーアで目指す終わりの見える治療for DME

 眼の前にいる患者さんにベストな治療法は?そのエビデンスは?ということなのだが、現在では①ガイドライン、②メタアナリシス、③ランダマイズドクリニカルトライアルの順で重要視される。ガイドラインではABCを並べるが、受診(A)、血糖コントロール(A)、血圧(A)、脂質コントロール(B)そしてアブストラクトサマリーが最後につく。DMEでは3種の抗VEGF抗体の比較がなされた。(Aflibercept, Bevacizumab, or Ranibizumab for Diabetic Macular Edema  https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1414264

結果はアフリベルセプト(アイリーア)>ベニシズマブ>らニシズマブ。

このほかにリアルワールドエビデンスという概念がある。:フォローアップできなかった人ではPCよりも抗VEGFの成績が悪かった。治療についてこられるかを考えて治療法を選ぶ必要がある。

清澤の注記:

このブログではこの記事の前に最近のラニミズマブ( ルセンティス®)
https://www.kiyosawa.or.jp/uncategorized/49598.html )と

アフリベルセプト( アイリーア®)
https://www.kiyosawa.or.jp/uncategorized/49358.html

についての解説記事が有ります。

Categorised in: 糖尿病網膜症・加齢黄斑変性 (網膜疾患)