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2019年2月25日

10499:糖尿病黄斑浮腫に対する閾値下凝固術 白矢智靖先生聴講印象記

糖尿病黄斑浮腫に対する閾値下凝固術 白矢智靖

清澤のコメント: 一般演題ですが教育講演的な講演でした。今日の話で、閾値下光凝固の概要がよく理解できました。閾値下刺激は大越貴志子先生(聖路加国際大臨床教授)がよく話をされます(https://www.kiyosawa.or.jp/retina/44132.html)。従来型のレーザー網膜光凝固装置では凝固斑が目視できないものなのですね。

糖尿病黄斑浮腫に対する閾値下凝固術
白矢智靖(東大病院特任講師)
(第4回 DM JOINT ACADEMIC NETWORK 一般演題)

① EDTRSから改良された。
② 2007DRCR.netでModified ETDRSが提唱された。
0.05-0.1秒、50μ、2凝固間隔開ける
抗VEGFとの併用へ。
パターンスキャンと閾値下レーザーが登場した。

短いパルスを組み合わせた自動型がある
従来はレーザーによる熱破壊が必要とされたが、細胞を殺さないマイクロパルスが登場した。

従来法では網膜を破壊していたが、網膜光凝固には1)suvisible, 2)sublehal, 3)
周囲を熱凝固しないで、網膜色素上皮のみに影響を与えるものがある。
マイクロパルスでも、HSP70 の発現が得られる。
網膜凝固には、目視できる強さ⇔barely visibleな強さ⇔non visibleの強さがあり、nonvisibleはその幅が広い。概ねスポットが見える強さの下限から1/2の強度とする。
マイクロパルスは、DS(デューティーサイクル)が5%で網膜組織に熱が伝わらない。

OCT,自発蛍光、網膜感度をモニターする:凝固斑がなくて、組織変化もない。
マイクロパルスは3か月後の観察で中心厚がよく、視力も保持した。
ランダマイズでも、メタアナリシスでも視力改善はよい。
エンドポイントマネジメント:治療成績は6か月後でも凝固斑はなく、感度低下なし、網膜の厚さは減っていた。
パターンスキャンレーザーでも同様のことができる。
期待と課題:CMT400ミクロン以下で単独で使える。再照射も可能。

Categorised in: 糖尿病網膜症・加齢黄斑変性 (網膜疾患)