お問い合わせ

03-5677-3930WEB

ブログ

2018年11月25日

10295:OCTA黄斑疾患診療への応用:丸子一郎先生聴講印象録

201811251219

OCTアップデートセミナーin Tokyo 第2講: 黄斑疾患診療への応用

眼科医清澤の聴講印象記:
今日では黄斑疾患を中心に多くの疾患に用途が広がり、更に保険適用も付きました。3年前にOCTを更新した時には画像が3x3ミリで、糖尿病の網膜光凝固の決定も出来ないという事でしたのでOCTアンギオは付けずにトプコンの機械を買いました。その発展には目を見張るものが有ります。

原理:OCTでとらえる血液の動きを画像化する

糖尿病網膜症のOCTAでは:①毛細血管瘤の描出は50~60%のみでFAに劣る。深層に多い。②FAZ(foveal avascular zone)病期で拡大、③黄斑部血管密度VD(vascular density),④ 新生血管 RNV(retinal neovascularization)とIRMA(intraretinal microvascular abnormalities,網膜内小血管異常)⑤抗VEGF反応性は深層の血管構造を反映する。

BRVOのOCTAでは:①漏出がとらえられない、時間の概念がない、②FAZとNPA;FAよりもOCTAが描出は良好。③血管密度:深層に強い変化を示す、④血管新生;硝子体側の観察、⑤血管拡張:深層で特に描出される。

黄斑部毛細血管拡張症(Mac Tel):タイプ1とタイプ2がある。Mac TelはBRVOと違い毛細血管拡張に上下で差がない。

加齢黄斑変性AMD:タイプ1(色素上皮下)とタイプ2(網膜下、色素上皮上)それにPCVがある。①網膜外層と網脈絡膜を観察、②病変の深さが違うのでセグメンテーションに注意、③断層像も合わせて確認する、④1型56%と2型83%と検出力が違う。

ポリープ状脈絡膜血管症(PCV:polypoidal choroidal vasculopathy):①ネットワーク(検出率78%)とポリープ状病巣(検出率40%)を分ける。②ポリープ病巣は断層像でRPE直下、③ポリープ病巣は描出されにくく、手動セグメンテーションを要す。④充盈が遅いから描出されにくい。

RAP(網膜血管腫状増殖):①網膜内から網膜下、RPE下に伸展、②RPE断裂部位に血流シグナル、③アンファス画像では小さい、深層に見えることも有る。④網膜断層像が必要、⑤活動性が高いほど描出される。

ナイーブ・クイッセントCNV(choroidal neovascularization)?

OCTアンギオグラフィーので何を見るか?得意分野:①網膜血流、②無灌流領域と網膜新生血管、③脈絡膜の血流、④脈絡膜新生血管。不得意分野;①黄斑浮腫、②中新世漿液性脈絡網膜症、③ポリープ、④出血、⑤炎症、⑥脈絡膜血流など

最後の話題としてアルツハイマー病の早期診断に使えるという話題提供。(これは9月23日にこのブログでも紹介した話です。⇒https://www.kiyosawa.or.jp/nerve-cat/46350.html

下記が本日の講義聴講録です。

OCTアップデートセミナーin Tokyo

第1講義;10294:光干渉断層血管撮影(OCTA)の基本と適応:辻川明孝先生聴講印象録 https://www.kiyosawa.or.jp/uncategorized/47963.html

第2講義;10295:OCTA黄斑疾患診療への応用:丸子一郎先生聴講印象録:https://www.kiyosawa.or.jp/retina/47966.html

第3講義;脈絡膜の病態解析、園田祥三先生、鹿児島大学診療准教授:https://www.kiyosawa.or.jp/retina/47961.html

Categorised in: 糖尿病網膜症・加齢黄斑変性 (網膜疾患)