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2018年10月1日

10152:高齢者糖尿病の血糖管理目標と検査:総説の紹介

高齢者糖尿病の血糖管理目標と検査:総説の紹介

東京女子医大中央検査部、糖尿病内科教授佐藤麻子 先生
微研ジャーナル友、Vol41.4 (2018.10. P3-8)

清澤のコメント:江東微研が持ってきてくれたパンフレットですが、なんでもHbA1cを7以下にするというのではなく、年齢、認知症、ADLを含めて見た血糖コントロールが求められているそうです。薄々は聞いていましたが、まとめて説明されると参考になりました。

1、 はじめに
◎推計1000万を突破、高齢者ほど高率。

2、 糖尿病とは:インスリン作用不足に基づく慢性の高血糖を主徴とする疾患。2型糖尿病の病態は、インスリン分泌低下やインスリン抵抗性増大。細小血管症や大血管症を発症する。QOL低下。

◎高齢者糖尿病の特徴:2型が多い。原因=「膵インスリン分泌の低下、筋肉量低下、内臓脂肪の増加、活動量の低下など」。合併症が進んでいることも多い。治療で低血糖を起こす可能性もある。

3、 血糖コントロール指標:広く使われるのがHbA1c(血糖2か月平均に対応)とGA(グリコアルブミン、血糖2週の平均に対応)。ともに血中グルコースが非酵素的にたんぱく質に結合した糖化たんぱく質。
HbA1cの問題点:妊娠後期の鉄欠乏性貧血では高値、透析患者は低値を示しがち。

4、 糖尿病の治療
◎個人に寄り添った糖尿病治療という考え方:患者中心のアプローチともいう。
◎高齢者糖尿病における個別化:認知機能や身体機能により、目標値を変える。
◎新たな「高齢者糖尿病の血糖コントロール目標」:例えばカテゴリー1(認知正常でADLも自立)ならば、低血糖を起こす薬剤なしで7.0未満。同剤ありで65-75歳なら7.5%未満。同剤ありで75歳以上8.0%未満など。認知症やADL低下があるならHbA1cコントロールは弱められる。

5、 終わりに
〇検査の特性を考え血糖値と組み合わせることにより、有効な血糖管理を。

Categorised in: 糖尿病網膜症・加齢黄斑変性 (網膜疾患)