あたらしい眼科 特集『加齢性疾患:Q&A 眼瞼痙攣について教えてください』投稿完了
新しい眼科の臨時増刊号に先日のウェブセミナー講演の内容の概要を出稿しました。掲載をお待ちください。(お急ぎのかたには請求いただけば原稿をお見せ出来ますが、文献3がそれに近い内容になっています。)
題 名: Q6 眼瞼けいれん顔面けいれんについて教えてください
著者名: 清澤源弘, 小町祐子
所属名: 医療法人社団深志清流会 清澤眼科医院
別刷請求先: 〒136-0075 東京都江東区新砂3-3-53 アルカナール南砂2階
A:
■ 眼瞼けいれんとは、眼輪筋の過度な収縮により開瞼困難を来す疾患である。
■ 片側顔面けいれんは、顔面神経根部への血管からの圧迫により、口元までを含む顔面の片側に繰り返し強い攣縮を起こす疾患である。
■ 片側顔面けいれんの鑑別には頭部MRIのCISS法の撮像が望ましい。
■ いずれの治療にもボツリヌス毒素(BTX.)注射が有効であり、患者の生活の質(QOL)は大きく改善する。
■ しかし、BTX.注射は対症療法であるため、反復注射をおこなう必要があることを伝え、理解を得る必要がある。
その章立ては以下の通りです:
はじめに
症状と原因
眼瞼けいれんの診断3)
片側顔面けいれんの鑑別診断:<MRI画像診断>
治療
BTX.施注と効果の実際
BTX.以外の治療
観察時期と施注スケジュール
おわりに
<文献>
1) 日本神経眼科学会 眼瞼痙攣診療ガイドライン委員会: 眼瞼けいれんガイドライン.日眼会誌115:617-628. 2011
2) Suzuki Y, Kiyosawa M, Wakakura M, et al : Glucose hypermetabolism in the thalamus of patients with drug-related blepharospasm. Neuroscience 203: 240-249. 2014
3) 清澤源弘, 小町祐子, 髙橋真美:眼瞼痙攣の治療.神経眼科 34:411-420. 2017.
Categorised in: 糖尿病網膜症・加齢黄斑変性 (網膜疾患)