リサーチゲートというページから、以前私たちが発表した論文を引用した論文が通知されてきました。噂では聞いていましたが、きちんとこの論文を特定して見たのは初めてでした。
それは、網膜受容体及び網膜神経節細胞損傷の白質への影響(White Matter Consequences of Retinal Receptor and Ganglion Cell Damage September 2014 Investigative Ophthalmology & Visual Science 55(10): Shunpei Ogawa 他)という日本からの留学者がスタンフォード大学で書いた論文です。
この論文の抄録を訳してみますと:
私たちは緑内障と網膜色素変性における視放線のアニソメトロピーを緑内障(Murai JJO. 2013; 57: 257–262.)と網膜色素変性(Ohno BJO 2015, 99:1051-4)他で論じたのですが、この論文では同様の手法で網膜色素変性とレーベル病を対象にしています。
我々は2013年、彼らは2014年で辛うじて、私たちの方が1年早くてプライオリティーが得られていたことになります。彼らの引用文献の
画像の処理も一層美しく完成されていて、私たちが扱いきれなかった視索部分の解析にもきれいに成功しています。我々はJJOでしたが、彼らはIOVS。何にしろ投稿を急いでおいてよかったね、というところです。
White Matter Consequences of Retinal Receptor and Ganglion Cell Damage 網膜受容体及び神経節細胞損傷の白質への影響図3:代表的な被験者におけるファイバートラクトグラフィーによって決定された視覚白質経路。 関心領域およびトラクトは、T1強調画像の軸方向スライスの上に示された。OC:視交叉、LGN:外側膝状体。 紫:視索。 黄色:視放線。 :V1:第一次視覚領 赤。挿入された十字線は2cmです。
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