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2017年12月28日

9470:加齢黄斑変性、血液検査で発見 順天堂大が5年内実用化へ

加齢黄斑変性、血液検査で発見 順天堂大が5年内実用化へ

12/19(火) 15:01配信

日刊工業新聞電子版

順天堂大学医学部の猪俣武範助教は、血清中の16種類の電解質と微量元素の濃度を測定して解析することで、目の難病「加齢黄斑変性」の患者と健常者を80%超の感度で判別することに成功した。健常者を含む約60例から血液を採取して解析した。診断バイオマーカーとして4、5年後の実用化を目指しており、健康診断で実施する血液検査で疾患の早期発見が可能になると期待される。

光触媒脱臭機や半導体関連などを手がけるレナテック(神奈川県伊勢原市)が開発したスクリーニング技術「メタロ・バランス」を利用した。

加齢黄斑変性は、加齢が原因で目の網膜にある「黄斑」という部分に、むくみや出血が起きて視力が低下する疾患。欧米の失明原因第1位で、日本でも高齢者の失明原因4位となっている。

出血の原因となる新生血管の発生を抑制する「抗VEGF薬」を使った治療が行われているものの、進行抑制に留り、抜本的な治療法はない。このため、早期発見による治療開始が重要となる。

疾患の発症には、亜鉛など3要素の濃度変化が関連しているという。今後、健常者群と患者群100例ずつを目標に研究を進める。体内の電解質の挙動をさらに研究し、バランスを整えるような疾患予防効果があるサプリメントの開発も視野に入れるという。

猪俣助教は「電解質を継続的にモニタリングできれば、何年後に発症するかとか、どのタイミングで治療を始めるのが良いかなどが分かるかもしれない。そうした判断には人工知能(AI)の導入も見込める」と話している。

Categorised in: 糖尿病網膜症・加齢黄斑変性 (網膜疾患)