お問い合わせ

03-5677-3930WEB

ブログ

2017年11月15日

9350:瞳孔膜遺残 (Persistent pupillary membrane: PPM )とは?

 

瞳孔膜遺残 (英文Wikipediaからの抄出)

Persistent_Pupillary_Membrane_-_Fireinthexdisco

 

瞳孔膜遺残を有するヒトの眼 

 

瞳孔膜遺残 (Persistent pupillary membrane PPM )は、 瞳孔を横切る組織の鎖の形で存続する胎児性の膜の残りを有する眼の状態である。 哺乳動物の瞳孔膜は、 レンズへの血液供給源として胎児に存在する。それは、通常なら出生時から48週間の間までにに萎縮する PPMは、この萎縮が不完全な場合に発生する。一般的には症状を引き起こすものではない。索状物がは、 角膜またはレンズに接続することがあるが、最も一般的には、 虹彩の他の部分に付着することがある。角膜への付着は小さな角膜混濁を引き起こし、レンズへの付着はわずかな白内障を引き起こす可能性がある。瞳孔を拡張するために点眼でアトロピンを使用することは、PPMの吸収を促すのに役立つことがある。

清澤注:(⇒以前に記載したより詳しい解説記事はこちら。ご覧くださいhttps://www.kiyosawa.or.jp/archives/50843759.html)

 

nejmicm1507964_f1このニューイングランド医学雑誌に発表された瞳孔膜遺残の図では、中央部分が膜状のネットを形成し、瞳孔と増高膜遺残中央の膜状部分の間をスポーク状に索状物が結んでいる。http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMicm1507964#t=article

 

いくつかの記載を読んでみると、どうも、出生から近い時期に瞳孔膜遺残が残存しいても、生後1年程度までに自然に消退する傾向も有るようなので、相当な膜が残っていても慌てて手術的に取る必要はなく、定期的な観察でよいのかもしれません。眼球の拍動がこの瞳孔膜の消退を促すという話もどこかで聞いたことがあります。

 

また、瞳孔膜遺残はそれ単独でも起こるし、小角膜、後部円錐角膜、それに黄斑低形成などこれ以外の先天性眼病変を伴うこともあるとの記載があった。


Categorised in: 糖尿病網膜症・加齢黄斑変性 (網膜疾患)