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2017年10月30日

9308:左顔面打撲後、右眼下転制限を呈した1例:自己抄録採録

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左顔面打撲後、右眼下転制限を呈した1例 (SP2‐ 35)

o部田 彩夏1、 依田 夏美 1、 中島 伸幸1、 田渕 美帆 1、 窪野 玲央1.2、 江本 有子 3、 江本 博文1,2,3、 清澤 源弘2

1.秀和総合病院、 2.医科歯科大、 3江本眼科

【 目的 】受傷側の対側に生じた滑車神経麻痺の一例を経験したので報告する 。
【 方法】症例報告。

【 症例】76歳女性。 X年 11月 18日 、観光で公園を訪れていた際に足がもつれて転倒し、顔面、左前額部、左股関節周囲を打撲し、大学病院に救急搬送された。搬入時意識レ ベルはJapan coma scale:2、 頭部 CTでは 頭蓋内出血を認めなかったものの、副鼻腔、眼窩周囲に血腫を 認めた。 左前額部に4cmの挫創と動脈性出血あり、動脈結索と縫合が 行われた。また 、左腸骨に線状骨折を 認めた。受傷後、ものが上下に ずれて見えるため、同年12月19日 、当科受診。

【 初診時所見】視力:右 (1.2) 左(1.2)。眼圧:右 10 mm Hg、 左11 mm Hg。 前眼部、中間透光体:両眼 Grade Ⅱの白内障のみ。眼底 :右眼外方回旋。眼球運動: 右眼下転制限。 頭部MRI:軽度の 加齢性変化の み。

【 考察 】 複視は diagonal diplopiaで 、右眼外方回旋、また傾斜試験陽性であった。 MRIにて眼窩骨折、 脳幹部病変などの異常なく、受傷直後からの発症で、右外傷性滑車神経麻痺と考えられた。外傷性滑車神経麻痺は、滑車神経の走行上、両側障害が起こりやすいが、左眼には外方回旋なく、右片眼性であった。MRI 所見、解剖学的見地からも末梢性障害と考えられた。受傷部位が左側に偏位していることで両側障害でなく、片側障害となった可能性が考えられた。

清澤注:diagonal diplopia:垂直と水平複視を同時に含むもの。

Horizontal diplopia is associated with esotropia and exotropia. They are conditions causing the eye to turn inward or outward respectively. It results in double images that are side by side

  • Vertical diplopia is associated with Hypertropia and Hypotropia. Where the eye is turned upward or downward. The double images it causes are one on top of the other.
  • Diagonal diplopia is when you experience both of the symptoms mentioned above at the same time.
  • (第58回日本視能矯正学会 2017年10月28日(土)~29日(日)仙台国際センター 抄録集88ページ)


    Categorised in: 糖尿病網膜症・加齢黄斑変性 (網膜疾患)