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2017年2月3日

8550:『最新の硝子体手術と術後診療のポイント』(馬場隆之 千葉大)を聞きました

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◎『最新の硝子体手術と術後診療のポイント』 千葉大講師 馬場隆之(第3回TMDU病診連携の会 特別講演1)聴講要旨

眼科医清澤のコメント:医科歯科大学で一緒に病棟を持たせていただいた馬場先生は現在千葉大学講師。硝子体術後の患者さんを診る診療所の医師が知っておき、注意しておくべきことを纏めて聞かせてくれた。追記:今月も多くの方が見て下さっています。初稿が2017年12月、改訂が2018,10,7です。馬場先生は既に千葉大の准教授だと思います。
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低侵襲手術の適応拡大があり、DPC(注1)の1とⅡまでの期間での入院が増えると、病床利用率は上がり在院日数が短縮される。この結果外来で診察する患者数が増えるから、紹介元への返戻も早くなる。したがって、紹介元の医師も術後の診察に習熟しなくてはいけない。
期間1は術後4日程度、期間Ⅱは8日程度(手術によるが)であある。

1、視力 最低でも手動弁が必要。黄斑剥離で術前0.1なら、3か月では0.8。6か月では0.9程度。網膜外層の形態は経時的に回復する。

2、眼圧
早期上昇:前房出血、炎症、レスポンダー、瞳孔ブロック
早期下降:創口閉鎖不全、剥離
晩期上昇:血管新生緑内障、シュワルツ症候群、硝子体術後緑内障。
晩期下降:慢性毛様体炎、眼球ろう

3、術後のフィブリン析出
網膜光凝固1000発以上、または強膜圧迫で周辺硝子体切除のいずれかがフィブリンの原因となる。
どちらもしてなければ、感染も考えバンコマイシン+セフメタシジムの硝子体注射をする。
バックル感染にも注意。

4、硝子体出血:ディスクが見えるかどうかが再手術か経過観察吸収待ちの分かれ道。
5、その他:眼内レンズ偏位は、強膜逢着から強膜内固定に移行した。虹彩捕獲も注意

まとめ:入院期間の短縮で、紹介元への受診タイミングは早くなる。紹介を出す診療所医師は術者に戻すべき合併症を知るべきである。

注1:診断群分類包括評価(しんだんぐんぶんるいほうかつひょうか)は、日本における医療費の定額支払い制度に使われる評価方法。DPC(Diagnosis Procedure Combination;診断群分類)に基づいて評価される入院1日あたりの定額支払い制度。

Categorised in: 糖尿病網膜症・加齢黄斑変性 (網膜疾患)