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2016年11月11日

8312: 第97回網膜病変談話会 聴講印象記

第97回網膜病変談話会 聴講印象記

11月10日、日本橋興和株式会社東京支店11階大ホール

テーマは感染性網脈絡膜炎
演題1:急性網膜壊死の診断と治療~新しい診断基準と全国調査研究から
東京医科歯科大学眼科 講師 高瀬博

急性網膜壊死は、単純ヘルペスウイルスまたは水痘帯状疱疹ウイルスの網膜感染による壊死性網膜炎であり、視力予後は極めて不良。早期の診断と治療開始が重要。急性網膜壊死の診断基準を作成し全国調査を行った。臨床像とさまざまなバリエーションを紹介。見逃さないためのポイントを概説。

眼科医清澤のコメント:桐沢型ブドウ膜炎とも呼ばれ、一時はBARN(bilateral acute retinal necrosis)とされ、燃え上がるような激烈な病態で知ら有れた疾患ですが、最近はARNと呼びなおされ、その多くは片眼性ということに落ち着いたようです。
 最初の報告が日本語でなされたことを、東北大学でその後に教授になられた水野勝義教授は惜しんでおられました。この最初の報告の著者に名前を連ねておられた先生方(浦山、渡辺、佐藤、斎藤先生だったかと?桐沢教授は著者に入っておられなかったはずです。)に私は親切に眼科の手ほどきを受けた世代です。
 高瀬先生は、即時送るのが鉄則であるが、すぐに専門施設に受診させられないなら、次善策でバルトレクス内服を始めてもよいのではとおっしゃっておいででした。

演題2:「術後眼内炎予防と治療のアップデート」
日本大学病院 アイセンター教授 島田宏之
白内障・網膜硝子体治療の裏側に術後眼内炎につながるリスクが潜んでいる。白内障手術では、眼内レンズ挿入時の眼表面常在菌の眼内迷入と前房洗浄が重要。小切開硝子体手術では、トロカール挿入時、器具挿入時の眼表面常在菌迷入の予防、眼内の洗浄、硝子体脱出の予防、創の閉鎖不全の予防がポイント。硝子体内注射では、眼表面常在菌や口腔内細菌の眼内迷入を予防することが大切。ガイドラインが作成されている。ヨウ素系消毒薬を用いた術前・術中の術野洗浄が主軸。

Categorised in: 糖尿病網膜症・加齢黄斑変性 (網膜疾患)