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2016年2月14日

7471: 網膜光凝固 飯島裕幸先生 第5講聴講記

網膜光凝固 演者 山梨大学 飯島裕幸先生 第5講聴講記

日常臨床に役立つ眼科治療学アップデート
 オーガナイザーも飯島裕幸先生

Ⅰ、初めに

Ⅱ、網膜レーザー光凝固の凝固対象
Ⅲ、凝固対象別、治療目的及び作用機序と凝固方法

1、PRE単独
淡い凝固 CSCが代表
参照するものには、カラー眼底、OCT,FA,自発
ハンフリーの10-2のトータル偏差が下がる
(1,2でも治療対象)
 病態:脈絡膜の肥厚が見られる
 治療:PDTだが保険適応無し。PCが使われる。
治療後  1月で漿液性剥離は吸収される。
黄班浮腫に対するグリッドレーザー:DMないしBRVOにおける
グリーン又はイエロー
この目的はRPEの再生とポンプ機能の増強。

2、中等度凝固によるRPEと視細胞凝固

 内層網膜の酸素分圧が下がり、光凝固でそれが上がる。Stefasson Acta ophtalmol sacan
病巣凝固と汎網膜光凝固がある。
PRPは血管新生などを見て行う。
浮腫がないなら:パターン凝固でもよい。
浮腫があるときには:長時間凝固する。または抗VEGF抗体を使って浮腫を減らす。

BRVO:発症してから1年とかして血管新生が起きる。出血が吸収してからPCをしよう。出血の上から焼くと視細胞の間引きにはならず、神経線維を傷める。
網膜裂孔:推奨するのは馬蹄形剥離
大きい、上半分、人工水晶体眼などは好適応だが、PCしても剥離することもある事は予め知らせて置くべき。
瘢痕形成、3列:剥離進行のリスクを減らすだけである

3、血管組織の凝固
網膜細動脈瘤 破裂するか漏出する。出血が網膜下と網膜前の合併ならこれの事が多い。
再出血予防:黄色レーザー、瘤の表面をあぶる。酸化ヘモグロビン
糖尿病の黄班にある動脈瘤

4、病的組織のレーザー光凝固 
血管腫:腫瘍表面を塗りつぶして漏出をなくす
ヒッペル病:大きな導入動脈をまずつぶしてゆく

Ⅳ、合併症
1)中心窩誤照射 中心窩に近い所から境界を決めて始めると良い。
2)医原性視野障害 神経線維束に障害が出るために起きる。
3)PRP直後の黄班浮腫 すでに中心窩周囲の網膜厚が厚いケースに起きる:炎症性サイトカインの増加が関係 ケナコルト、マキュエイドを注射するか。(これをPRPに先行するのが良いか)
4)過小凝固に依る弊害 事後の評価には自発蛍光が良い。PC部位は最初は過蛍光で、半年を過ぎると低蛍光に変わる
5)Atrophic creep
 個々の凝固斑が広がって癒合して暗点になる。 対策は短時間凝固。
 10-30ミリセカンドで打つと広がらない、パスカルも有効。
 倒像のモニター写真を作ると良い。(スリーミラーでなく前置レンズを使うから?)

まとめ:略

眼科医清澤のコメント:網膜レーザー光凝固では網膜のどの層を焼灼しようとするものであるかを自覚して照射の強度、時間、スポットの直径、レーザーの色などを選択しなくてはなりません。;了解
我々一般眼科医がレーザーを使うのには周辺部の裂孔を予防的に剥離にならぬように焼く場合や、糖尿病網膜症に光凝固を行う場合などが多いと思います。最近は網膜レーザー光凝固に慣れて普段頻繁に行っている医師にその操作をお願いすることが多くなっていますが、その際の実際的な注意点など、本日の講義は大変参考になりました。

Categorised in: 糖尿病網膜症・加齢黄斑変性 (網膜疾患)