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2013年8月23日

4677 夏こそ要注意 「糖尿病網膜症」が招く失明リスク

日刊ゲンダイのインタビュー記事です

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夏こそ要注意 「糖尿病網膜症」が招く失明リスク
【話題】 2013年8月13日 掲載

視野の一部がボヤける/(C)日刊ゲンダイ 最近、夜になると物が見えにくい、文字がぼやける、二重に見える――。糖尿病が気になりだして5年以上経っている人で、こうした自覚症状があれば要注意だ。緑内障に次いで失明原因第2位である恐ろしい目の病気かもしれない。

 酷暑で心配なのは熱中症ばかりではない。
 のどが渇いたからとスポーツドリンクや清涼飲料水をがぶ飲みする人は、糖尿病にも気をつけるべきだ。飲料のなかに含まれる糖分の影響で糖尿病を発症したり、重症化しやすいからだ。眼科専門医で「清澤眼科医院」(東京・江東区)の清澤源弘院長が言う。

「糖尿病が怖いのは糖尿病そのものではなく、合併症です。中でも深刻なのは糖尿病網膜症です。糖尿病と診断されて10年以内に5割の人が発症、気づいたときには手遅れというケースが多く、年間3000人近くが失明しているのです」

 つまり、夏は糖尿病を発症しやすいだけでなく糖尿病網膜症が悪化、失明リスクが高まる季節でもあるのだ。

「問題はホントは糖尿病なのに、そうでないと思い込んでいる人がいて、知らず知らずのうちに網膜症が進行することです。会社などの健康診断で血糖値が『要検査』となっても、ブドウ糖負荷試験などの精密検査を受けて糖尿病と診断される人はマレ。大抵はほったらかしにした揚げ句、失明寸前で眼科医に駆け込む人が大勢います」(前出の清澤院長)

<糖尿病が心配な人が気をつけるべき目の症状>

 それを避けるには定期的な眼科検診はもちろんのこと、絶えず見え方の変化に気をつけることだ。では、糖尿病網膜症の初期にはどんな自覚症状があるのだろうか? 清澤院長が言う。

「糖尿病網膜症は眼底にある光や色を感じる網膜の血管がジワジワと損傷を受ける目の病気で、3つのステップを経て失明に至ります。最初は小さな点状の出血や血管から液体が漏れ出す、単純糖尿病網膜症。やがて血管が詰まるなどして、新たな血管が出来る準備段階である前増殖糖尿病網膜症、最後は新生血管が破れて大出血する増殖糖尿病網膜症です。このうち症状が出てくるのが前増殖糖尿病網膜症からで、視力の低下、かすみ目、光のかさが見える、視野が狭くなるなどがあります」

 しかし、こうした自覚症状も多くの人は見過ごしてしまう。なぜか。

「症状は大抵、片方の目に表れるからです。最初に表れるのは視力の低下でとくに夜間が見えづらくなります。やがて左右の目で見たときの文字の大きさが違う、視野全体でなく一部分だけボヤけて見える、ゴミのようなものが漂うようになります。重症段階だとサッと目の前に黒いカーテンが下りたような状態になります」(都内の別の眼科医)

 中村貞夫さん(仮名、45歳)も糖尿病網膜症が進行していたのに気づかなかったひとりだ。

 32歳のときから、会社の健康診断で血糖値が“要検査”となっていたものの、“そのうちダイエットすればいい”と思っているうちに病状が悪化。網膜に浮腫が起き、網膜剥離が起きた段階で眼科医に駆け込んだ。

「ある日、夜間や地下鉄に乗るときにひどく目が見えにくいのに気がつきました。それまではメガネをずらしてモノを見るときの角度を変えるとよく見えたのですが、そうではない。しかも、目の端の方がすりガラス越しに眺めているようにぼんやりする。最初はメガネのレンズの汚れと思いましたが、違いました」(中村さん)

 幸い中村さんは網膜のレーザー治療などで症状の進行を抑えることに成功したものの、視力が改善することはなかった。

「糖尿病が気になる人は年に一度は眼底検査をして、血糖値をキチンとコントロールすることです」(前出の清澤院長)

 あなたは大丈夫? .

Categorised in: 糖尿病網膜症・加齢黄斑変性 (網膜疾患)