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2021年9月29日

13126:岐阜3カ月長男揺さぶり控訴審 母親無罪支持「医師の所見は推論」

清澤のコメンと:私も興味を持ち見ている案件です。冤罪がなくなりますように。わたくしの原稿(虐待および事故による乳幼児頭部外傷における網膜出血)も末尾につけておきます。

9/28(火) 19:43配信

毎日新聞

 岐阜県大垣市の自宅で生後3カ月の長男を揺さぶり、脳に重い後遺症を負わせたとして傷害罪に問われ、1審の岐阜地裁で無罪となった母親の浅野明音被告(28)の控訴審で、名古屋高裁(鹿野伸二裁判長)は28日、無罪とした1審判決を支持し、検察側の控訴を棄却した。

 浅野被告は2016年5月、長男を激しく揺さぶるなどして脳に重い後遺症を負わせたとして起訴され、1審では「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)」かどうかが争点となった。急性硬膜下血腫や眼底出血、脳浮腫の3症状があれば激しく頭を揺さぶられたと推定できるとされ、長男にはこの3症状があったが、1審はソファからの落下で生じた可能性を否定しきれないと判断。「揺さぶり行為によって生じたと認めるには合理的疑いが残る」として無罪を言い渡していた。

 鹿野裁判長は判決理由で「他の原因でその傷害が発生しないという条件が付加されない限り、特定の傷害が存在するから揺さぶり行為があったということにはならない」と指摘。検察側はソファからの落下とは考えにくいなどと主張していたが、鹿野裁判長は「検察側が主張する医師の所見は一つの推論に過ぎず、低位落下でも生じうるとした1審判決の判断に不合理な点はない」と退けた。  浅野被告は弁護団を通じ「高裁にも正しく判断していただけて、本当に安心しました。まだ確定までの期間がありますが、今度こそ終わってほしいと強く思います」などとするコメントを発表した。【道永竜命】

 ◇「本当にホッと」母親涙  判決の言い渡しが終わり、弁護人の神谷慎一弁護士から「良かったね」と声を掛けられた浅野明音さんは「本当にホッとした」と涙を拭い、再度の無罪判決に胸をなで下ろした。  名古屋市内で開かれた記者会見で神谷弁護士は「無罪というよりは無実だったということが宣言された判決」と評価し、「被告人という立場に置かれた苦しさは察して余りある。無罪になるのに、こんなに時間がかかると思わなかった」と声を詰まらせた。  SBSを巡っては近年、無罪判決が相次ぐ。3症状があれば揺さぶりを推定できるとするSBS理論は、1971年に英国の小児神経外科医が提唱して各国に広がった。日本でも2000年代に入って母子手帳に載り、厚生労働省の「子ども虐待対応の手引き」(13年改正)では原因不明の硬膜下血腫を負った乳幼児は「必ずSBSを第一に考えなければならない」とする。

 一方で、今年6月に福島市で開かれた日本小児神経外科学会では、脳神経外科で硬膜下血腫と診断された乳幼児160例を分析したところ、約6割を低い場所からの転倒・転落が占め、虐待が疑われる例は約3割だったとする調査結果が発表されている。  SBS検証プロジェクト共同代表で浅野さんの弁護も担当する秋田真志弁護士は「SBS理論を根本から見直す必要があることを明確に示した判決。3症状があったら揺さぶりだとこだわるのではなく、家庭内の事故をどうやって防ぐかにもっと力を入れるべきだ」と指摘した。

 ◇「今度こそ終わって欲しい」  母親の浅野明音さんが出したコメントは次の通り。      ◇  率直に無罪判決が出てホッとしました。  昨年の1審に続き、名古屋高裁にも正しく判断していただけて、本当に安心しました。  控訴されてからのこの1年、まだまだ肩の力が抜けない状況に苦しさや不安でたまりませんでしたが、施設の対応や、息子の存在、周りの存在に支えられて、何とか今日まで来ることができました。1審の判決のとき裁判長が最後に掛けてくださったお言葉も、ずっと心に残っています。

 昨年の無罪判決のあと、息子との面会制限が解除され、私1人でも自由に会いに行けるようになりました。苦しさ、不安の中でも、私にとって一番うれしい出来事でした。担当された地裁の裁判官や息子がお世話になっている施設の判断に感謝しています。  まだ上告されるか、されないか、が確定するまでの期間がありますが、今度こそ終わってほしいと強く思います。      

◇  名古屋高検の中村孝次席検事は「判決内容を検討し、今後の対応を決定いたしたい」とのコメントを出した。

清澤注:依頼を受けて下記の原稿を考えていましたが、その後、いったん没になりました。参考までにご覧ください

Categorised in: 小児の眼科疾患