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2021年5月27日

12893:揺さぶられ症候群と小児科学会 虐待見解、真摯に見直して=高野聡(大阪科学環境部)

眼科医清澤のコメント:乳児の眼底出血に対して、小児科では親の虐待を見逃すまいとして条件がそろえば届け出る様に指導し、これに対して一部の脳外科医は単純な転倒でもそのくらいの網膜出血は起こりうると主張しました。親子にとっては、犯罪性を疑われて、心の絆をはぐくむべき時期に、乳児虐待を疑われて引き離されることは致命的な心的外傷を残すことにもなりかねません。私も警察関係者から死亡した子供の眼底写真を見せられて、犯罪性がある乳児虐待例か?と問われたことがありました。その判断が親に重大な結果をもたらすと思うと、めったなことは言えないと思いました。このような例の親子に対する冤罪を無くそうとして活動を続けているのが脳外科医藤原一江先生です。(藤原です。BCCでお送りしています。やっとここまで、たどり着きました。)というメモをつけて今日も毎日新聞の記事をお送りくださいました。私は転倒などに伴う軽微な頭部外傷で「中村1型」という慢性硬膜下血種ができることがあるという説に強く傾いています。「乳幼児揺さぶられ症候群」(SBS: Shaken baby syndromeという言葉も安定的に使われるようになってきたようです。パンフレット⇒https://www.jpeds.or.jp/modules/general/index.php?content_id=6

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毎日新聞 2021/5/27 東京朝刊 有料記事 1866文字

両親が依頼した脳神経外科医がまとめた意見書。「事故による頭部外傷」とし、最初の転倒による急性硬膜下血腫が見逃されたことを指摘している(画像の一部を加工しています)
両親が依頼した脳神経外科医がまとめた意見書。「事故による頭部外傷」とし、最初の転倒による急性硬膜下血腫が見逃されたことを指摘している(画像の一部を加工しています)

 5月の連休明け、横浜市の1歳の男児が、児童相談所による一時保護から5カ月ぶりに両親の元に帰った。保護されたのは、両親からの虐待が疑われたためだった。

 児童虐待から子どもたちを守る取り組みの陰で、家庭内の事故が虐待として疑われる「冤罪(えんざい)」が起きている。厚生労働省の「子ども虐待対応の手引き」は「乳幼児揺さぶられ症候群」(SBS)と呼ばれる頭部外傷について虐待を疑うよう指針を示しているが、実態に合わないケースがある。日本小児科学会の見解を反映した指針に対し、脳神経外科医からは「転倒でも起こりうる。虐待の根拠になるかどうか慎重な研究が必要」との声が上がる。日本小児科学会は批判を冷静に受け止め、見解を見直すべきだ。

 記者がこの問題を知ったのは2020年9月。「孫がけがをして病院にかかったところ、息子夫婦の虐待を疑われ一時保護された」という知人からの相談だった。調べると、虐待が疑われた裁判で無罪判決が相次いでいた。弁護士らでつくる「SBS検証プロジェクト」(大阪市)によると、14年から昨年までで14件に及ぶ。児相が一時保護したケースはさらに多いだろう。取材した横浜の事例もその一つ。児相に一時保護されたものの、…(以下略)

Categorised in: 小児の眼科疾患