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2021年3月13日

12693:COVID-19自宅軟禁後の学齢期の子供における近視の進行:論文紹介です

清澤のコメント:都市封鎖で学校が長期にわたって閉鎖され、自宅学習を強いられた後で近視の進行が見られたというのは多くの眼科医が自覚しているところですが、JAMA Ophthalmologyにも194904という多数症例でのまとめが出ました。採録しておきましょう。(コロナx眼科 corona, ophthalmologyでコロナ感染流行下での眼科関連のニュースを探して採録しています)

COVID-19自宅軟禁後の学齢期の子供における近視の進行

Jiaxing Wang、MD、PhD1; ほか

JAMA Ophthalmol 2021年1月14日にオンラインで公開されました。doi:10.1001 / jamaophthalmol.2020.6239

キーポイント

質問  2019年のコロナウイルス病による自宅軟禁は近視の負担と関連していますか?

調査結果  123535人の子供を対象に実施された194904のフォトスクリーニングテストを含むこの横断的研究では、6〜8歳の子供を対象とした2019年のコロナウイルス病による自宅軟禁後に実質的な近視シフト(-0.3ジオプトリー)が認められました。近視の有病率は、過去5年間と比較して2020年に1.4から3倍に増加しました。

意味  によるコロナウイルス疾患2019年にホームの閉じ込めは、子供の大幅な近視のシフトに関連付けられているように見えました。近視の発症にとって重要な時期にあることを考えると、年少の子供(6〜8歳)の屈折状態は、年長の子供よりも環境の変化に敏感である可能性があります。

概要

重要性の  野外活動に費やした時間は、コロナウイルス疾患2019(COVID-19)パンデミックのホーム閉じ込めにより減少しています。屋外で過ごす時間が大幅に短縮され、自宅でのスクリーン時間が長くなったために、自宅軟禁が近視の負担を悪化させたのではないかという懸念が高まっています。

目的:  COVID-19自宅軟禁中の学齢期の子供における屈折変化と近視の有病率を調査すること。

設計、設定、および参加者  中国の肥城にある10の小学校の6〜13歳の123,535人の子供を対象に、学校ベースのフォトスクリーニングを使用した前向き横断研究が実施されました。この研究は6年連続で実施されました(2015-2020)。データは20207月に分析されました

曝露  非サイクロプレジック光屈折は、フォトスクリーナーデバイスを使用して調べられました。

主な結果と対策  各子供について球面等価屈折を記録し、各年の各年齢層の近視の有病率を計算しました。各年齢層について、2020年(自宅軟禁後)と過去5年間の平均球面等価屈折と近視の有病率を比較しました。

結果  研究に含まれた123535人の子供のうち、64 335人(52.1%)は男の子でした​​。合計194904のテスト結果(389 808の目)が分析に含まれました。 2020年の学校ベースのフォトスクリーニングでは、6歳(-0.32 D)、7歳(-0.28 D)、および8歳(-0.29 D)では、児童の前年値(2015-2019)と比較して、実質的な近視の変化(約-0.3ジオプトリー[D])が見られました。2020年のフォトスクリーニングにおける近視の有病率は、6歳(21.5%対5.7%)、7歳(26.2%対16.2%)、および8歳(37.2%対27.7%)の子供について、2015年から2019年の近視の最高有病率よりも高かったです。2020年とそれ以前の年の間の球面等価屈折と近視の有病率の違いは、9歳から13歳の子供では僅かでした。

結論と関連性  COVID-19パンデミック中の自宅軟禁は、2020年の学校ベースの写真スクリーニングによると、6〜8歳の子供たちの重大な近視の変化と関連しているように見えました。ただし、非サイクロプレジック屈折の使用やオルソケラトロジーの履歴や眼の生物測定データの欠如など、これらの関連性の解釈には注意が必要な制限が多数あります。幼い子供たちが近視の発症にとって危機的な時期にあることを考えると、幼い子供たちの屈折状態は、より古い年齢よりも環境の変化に敏感である可能性があります。

Categorised in: 小児の眼科疾患