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2021年1月22日

12595:小児眼瞼疾患の治療時期:わかりやすい臨床講座、高橋靖弘先生記事紹介

小児で手術をすることのある最もポピュラーな3疾患を短く解説している「易しい臨床講座」の要点です。本日届いた日本の眼科2021.1からの記事紹介です。

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小児の眼瞼疾患においては、如何に弱視及び重度角膜障害を予防するかが最も重要な治療時期の決定因子となる。この臨床講義では3疾患に対する方針を述べている。著者高橋靖弘先生の所属は愛知医科大学眼形成・眼窩・涙道外来。

Ⅰ:先天性眼瞼下垂:上眼瞼挙筋の形成不全が原因。挙筋機能不良例が多い。眼瞼遅れ、片側例が多い。3-6歳で行うという報告が多いが、筆者はちゅうがくせいまでまつと。弱視と社会的心理的要因で早めることもあるという。先天眼瞼下垂の弱視率は22.7%で、下垂なき場合の2%より高い。斜視の合併も多い。形態覚遮断弱視:6日月までに介入したい。屈折異常弱視:眼瞼圧迫で乱視化(22%)、眼瞼下垂では多い。乱視2D以上、不同視2D以上がその目安。眼瞼挙筋前転術と前頭筋つり上げ術がある。挙筋機能4ミリ以上(または前頭筋を動かしてない)なら眼瞼挙筋前転術。前転ならば、アポノイローシスとミューラー筋の両者を同時に前転する。

Ⅱ:眼瞼睫毛内反症:睫毛が角膜に接する。下眼瞼レトラクターの弛緩と延長が原因。生下時の内反症は40%に見られる。自然改善は男児16歳、女児11-13歳まで。女児は自然改善が弱い。下眼瞼ない半鐘は内側に多い。角膜混濁や新生血管深入、角膜穿孔も起きうる。1D以上の乱視が35-78%にあり、10%で屈折異常もしくは不同視弱視。角膜は直乱視化する。術後も乱視の経過を見る必要がある。ホッツ法や通糸方がある。(この図はhttps://www.slideshare.net/chethanadr/ectropion-and-entropion-91973754から借用)

Ⅲ:霰粒腫、マイボーム腺の閉塞。患児や家族が希望した時に手術。中央に巨大霰粒腫なら切除。瘢痕を残すときも手術。経皮法と経結膜法があるが、前葉に波及すれば経皮法。

Categorised in: 小児の眼科疾患