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2020年9月25日

12289:乳児揺さぶりの罪「犯罪の証明がない」 母親に無罪判決

清澤のコメント:揺さぶられっこ症候群に対する刑事裁判での無罪判決が続いています。今まで、子供を乱暴な親から守るという視点が強く、親が有罪とされ、また子供が疑わしいとされた親から引き離される例が多かったわけですが、眼底出血と硬膜下出血だけでは刑事責任を問うのには証拠が不十分とする立場での判決が続いているということのようです。小児脳外科医の藤原先生はこの問題に長年携わっておられ、このニュース記事も彼女が教えてくださいました。藤原先生は近いうちに「中村1型」の頭部外傷例をまとめた一般向けの本も出版を計画しておられると聞いて期待しています。

 --朝日新聞記事採録--

 浅野明音被告に対する判決言い渡し前の法廷=2020年9月25日午前、岐阜市の岐阜地裁、岐阜県大垣市で2016年、生後3カ月の長男(4)を揺さぶり脳などに重い後遺症を伴う傷害を負わせたとして、傷害罪に問われた母親の浅野明音被告(27)に対する判決公判が25日、岐阜地裁であった。出口博章裁判長は「傷害は
ソファからの落下で生じた可能性を否定できない」と述べ、無罪(求刑懲役5年)を言い渡した。
被告に対する判決言い渡し前の法廷=2020年9月25日午前、岐阜市の岐阜地裁、代表撮影  長男には、暴力的な揺さぶりがあったことを示すとされる「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)」の症状があり、暴行の有無が争点だった。  公判で検察側は、SBSの典型的な3症状である硬膜下血腫、網膜出血、脳浮腫について「頭を暴力的に揺さぶることで生じた」と主張。弁護側は「ソファから落下して頭を打つなどしても生じる」と反論し、無罪を主張していた。  
起訴状によると、浅野被告は16年5月、自宅で長男の体を激しく揺さぶるなどの方法で頭部に衝撃を与える暴行を加え、急性硬膜下血腫などの傷害を負わせたとされる。
SBSの認定が争点となった刑事事件では近年、無罪判決が相次いでいる。(松山紫乃)

Categorised in: 小児の眼科疾患