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2019年4月14日

10637:小児と弱年者の結膜黒色腫、体系的レビュー:総説論文紹介です

Conjunctival Melanoma in Childhood and Adolescence: A Systematic Review

Ben W.R. Balzera, 他(Sydney Children’s Hospital, Randwick, NSW, Australia)

清澤のコメント:最近刊行された小児結膜メラノーマの総説。成人でも10万人当たり0.08人、小児はさらに少ないそうです。調査に使えた論文報告例は世界で32例。引用文献20は私たちの症例報告で、色素性乾皮症の患者さんでした。Aoyagi M, et al. Conjunctival malignant  melanoma  with  xeroderma  pig-mentosum. Ophthalmologica. 1993;206(3):162–7.オープン記事なので全文がネットでみられます。国内からはこのほか大黒先生(札幌医大)の論文が入っています。 https://www.researchgate.net/publication/332335921_Conjunctival_Melanoma_in_Childhood_and_Adolescence_A_Systematic_Review h

要旨

背景:結膜黒色腫は成人ではまれで、小児では更にまれです。我々は子供や青年期の結膜黒色腫の報告例を体系的に、診断と管理戦略だけでなく治療結果も見直した。

方法:以下のデータベースを検索した:小児および18歳未満の青年に発生する結膜黒色腫の症例について、Medline、Embase、Web of ScienceおよびScopus。

結果:32人の患者(男性18人)を用いた17の研究が確認された。発見時の年齢の中央値は11歳(4〜18歳の範囲)でした。ほとんどの患者は白人でした。ほとんどの患者は、最近の成長または変化の病歴を伴う結膜腫瘤または母斑を呈していた。切除生検は全症例の診断と管理を提供した。補助化学療法および放射線療法もまた使用されていた。 1人の患者が診断時に転移性病変を有し、3人が転移性疾患を発症した(範囲は1〜10ヶ月)。 2人の患者が病気で亡くなり、1人が転移性疾患を持ちつつも生きていた。 2人の患者は、疾患が再発した。診断が早期に行われ、「ノータッチ」切除生検が適切な専門家の設定で行われた場合、結果はより良好であることが観察された。

結論:結膜黒色腫は小児および青年ではめったに発生しない。手術は管理の柱である。サンプルサイズが小さく、追跡調査が限られているため、予後は転移の有無に依存する。

はじめに:

結膜メラノーマは、全眼性メラノーマの約5%を占める、まれな眼の悪性腫瘍で有る。しかし、ここ数十年で発生率が増加していることは懸念事項である。それはブドウ膜黒色腫の18〜40分の1で、成人では推定10万人当たり0.012〜0.08人で、発生率の0.68%は14歳未満の小児で発生している。結膜黒色腫は、成人の研究では10年間で推定13〜38%の死亡率を示し、視力および生命への脅威となる。。結膜黒色腫は、眼球結膜、眼瞼結膜、瞼板結膜、涙阜に発生する可能性がある。(以下略)

Categorised in: 小児の眼科疾患