お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2019年3月24日

10572:小児眼科診療セミナー第14回:印象録1

昨日は、日本橋の「眼瞼・片側顔面痙攣友の会」でお話した後、このセミナーを聴きに東京駅丸の内側に回りました。

平成31年3月23日15:30-18:00JPタワー&カンファレンス

講演1、「解りやすい小児の検査〈その2〉検影法の基礎②」根岸貴志(順天堂大)

:スキアすコピーの使い方を動画を交えて講演。水平と垂直をスキャンして、中和度数から(患者との距離が50センチなら)2diopterを差し引く。retinoscopy simulatorがAAOのページに有るそうです。ストリークがあまりに暗いなら-10を入れて見て、其れでもっと暗いなら+10を入れて見よと。

清澤の印象記;そういえば、昔は渡辺春樹先輩に鍛えられて毎日使った物でしたけれど、最近は使ってないなー。石川弘先生は当医院での診察時にも中間透光体と乱視を見るのに必ず使っておいでです。見習おう。小児でも測れるSVSスポットビジョンスクリーナ―も有りますが、普段からスキアは使って慣れておく事が肝要。

講演2、「解りやすい小児の斜視〈その12〉 先天性内斜視」林孝雄先生(帝京大教授)

清澤の感想:もう一回りして2週目のご講演だそうです。シラバスを的確にまとめて下さってあり、復習もしやすい講義でした。会場ではご挨拶もできませんでしたが、斜視手術含みの症例紹介は小児も成人の眼筋麻痺症例も帝京大の平石先生と林教授に紹介させて戴いています。

1、用語:先天性内斜視≒乳児内斜視≒本態性乳児内斜視

Ⅱ、臨床所見:6カ月以内の発症、30プリズム以上、安定斜視角、交差固視、中枢神経異常なし、見かけ上の外転障害、弱視/交代制上斜位/潜伏眼振の合併

Ⅲ、診断の為の検査:眼位、固視検査、眼球運動、サイプレジン屈折検査、眼底検査(網膜芽細胞腫の除外)

Ⅳ、鑑別診断:外典神経麻痺、眼振阻止症候群、中枢神経異常(続発内斜視)、屈折性調節性内斜視、感覚性内斜視、デュアン1型

Ⅴ、治療:術後はやや提供性に。弱視治療を先行。交代制上斜位目立てば一期で手術生後6月以内の超早期手術が奏功する。

特別講演:弱視の診断と治療 佐藤美保先生(浜松10572:小児眼科診療セミナー第14回:印象録2

大病院教授)

先ずSVSの使用法(小児科医向けだが眼科医にも参考になる):両眼が取れないのは、異常と警告されなくとも重大な異常サインだと。

清澤の印象:近隣の小児科でこれを持っているのが何処かを眼科医も知っておく必要があるだろう。コンタクト診療所では対応できないだろうから、持っている小児科にはアピールして置くのも良いかもしれない。小児眼科学会加入医を配置して小児を診察する準備が有るのだから、自医院医師も小児眼科学会への加入済みであることを学会HPに公表してもらうのも必要だろう。

従来思われたよりも屈折矯正の実でも視力が出るものが多い。弱視治療は開始が7歳過ぎでも有効であり、矯正を止めると下がるものが居るから注意とのこと。

注記:

SVSマニュアル ➡リンク【小児科医向けSpot Vision Screener運用マニュアル Ver.1】 2018. 7 日本弱視斜視学会 日本小児眼科学会 手持ち自動判定機能付きフォトスクリーナー装置、Spot vision screener(以下SVS) は、 2015年に我が国で販売開始。

SVSで何ができるか?

1、 SVSで視力を測ることはできません! 弱視の危険因子となる斜視および屈折異常(遠視、乱視、近視、不同視)をスクリーニングする 機器です。

2、 目の診察、問診、視力検査に併用するスクリーニング機器としてお使いください。

3、 低年齢(3歳未満)におけるスクリーニングの精度は確立しておりません

SVSによる異常結果の取り扱い

要精密検査の結果が出た場合には、小児の測定条件が良好であることを確認し、少なくとも 2回以上は検査を行ってください。後述の基準にそって、眼科医療機関へご紹介ください。

1、 両目または片目でのスクリーニングが完了しない場合:早急にお近くの眼科医療機関へご紹介。 先天白内障、網膜剥離などの重篤な眼疾患が潜んでいる可能性。

2、 斜視(偏視)が検出された場合 少なくとも2回、斜視が検出された場合 年齢を問わず(生後6か月~)、斜視を専門とする眼科医療機関へご紹介。 ⇒弱視・斜視を専門とする医師 https://www.jasa-web.jp/general/doctor-list

3、 屈折異常(遠視、乱視、近視、不同視)が検出された場合

① 生後6か月~1歳未満 スケールオーバー(±7.50D以上)の屈折異常。眼底疾患などが潜んでいる可能性。 眼科医療機関へご紹介ください。

② 1歳~3歳未満 遠視が検出された場合、眼科医療機関へご紹介ください。

③ 3歳以上 現行の基準に視力検査結果を合わせて、眼科医療機関へご紹介ください。

Categorised in: 小児の眼科疾患