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2019年2月20日

10484:増加する近視に対して新たなアプローチの可能性を示唆する新発見 -クロセチンによる近視予防法の開発に期待-:プレスリリース

眼科医清澤のコメント:本日このニュースをもってMRさんがお尋ねくださいました。臨床データはまだ未公開ですが、サイエンティフィックレポーツに記事が出ており、それに関するプレスリリースが1月23日付けで出ているそうです。

この話題に関連したロートクリアビジョンジュニアに関する前回の記事はこちらです。2017年9月26日 9212:ロートクリアビジョンジュニア:紹介を受けました。

ーープレスリリースから抜粋ーーー

増加する近視に対して新たなアプローチの可能性を示唆する新発見 -クロセチンによる近視予防法の開発に期待-
2019/01/23
慶應義塾大学医学部、ロート製薬株式会社

慶應義塾大学医学部眼科学教室の坪田一男教授、栗原俊英特任准教授、森紀和子らの研究グループは、ロート製薬株式会社と、近視の進行を抑制する方法について検討してまいりました。

このたび、慶應義塾大学医学部の研究グループにおいて、クチナシ由来の色素成分「クロセチン」に近視進行抑制に関連する遺伝子の一つである「EGR-1」の発現量を増やす効果があること、近視誘導モデルでクロセチンが近視進行の程度を示す「眼軸長の伸長」や「屈折度数の変化」を有意に抑制することが世界で初めて確認されました。今回の研究成果はクロセチンが近視進行を抑制する可能性を示唆する新しい知見であり、この知見を発展させることで、子どもの近視進行抑制に有用な製品の開発に繋がることが期待されます。

今回の研究成果は、1月22日(グリニッジ標準時)に学際的総合ジャーナル『Scientific Reports』(オンライン版)に掲載されました。

概要は:

近視の世界的な発生率の増加は、その進行に対する治療的アプローチの確立を必要とする。近視を制御する可能性のある薬剤を探索するために、in vitroで近視抑制因子、初期成長応答タンパク質1(Egr-1)の活性に基づいて、207種類の天然化合物および化学試薬をスクリーニングした。候補の中で、クロセチンはEgr-1の最高かつ用量依存的な活性化を示した。以下のためのin vivoで分析によれば、実験的近視は、3週齢の−30ディオプター(D)レンズを有する3週齢のC57BL / 6Jマウスにおいて誘発された。近視誘発の間、0.003%(n = 19)および0.03%(n = 7)のクロセチンを含有する通常または混合飼料を動物に与えた。赤外線フォトリフラクターとSD-OCTシステムを用いて3週齢と6週齢で屈折と軸長を測定した。対照(n = 14)と比較して、クロセチン投与は、屈折誤差の有意に小さい変化を示した(0.003%に対して+ 0.82±5.81D、0.03%に対して−2.00±4.52D、p <0.01に対して±13.62±8.14)。 )および軸方向の伸び(0.27±0.03対0.003%では0.22±0.04mm、p <0.01、0.03%では0.23±0.05mm、p <0.05)。これらの結果は、食餌因子クロセチンが近視の進行に対する予防効果を有する可能性があることを示唆している。

Categorised in: 小児の眼科疾患