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2019年1月20日

10407:若者のデジタルデバイスの使用と急性内斜視について:番組案内

浜松医大の佐藤美保准教授から連絡です:

若者のデジタルデバイスの使用と急性内斜視について、来週月曜日(1月21日)8:15-のNHKあさイチで浜松医大佐藤美保先生がスタジオで生出演します!!受診先として小児眼科学会と弱視斜視学会のホームページをご紹介するそうです。掲載されている先生方のところには、お問い合わせがいく可能性がございますとの事。 (以下略) 

清澤のコメント:最近話題の 「若者のデジタルデバイスの使用による急性内斜視 」の話題ですね。NHKオンデマンドで番組を見ました。10歳前後で、スマホの時間が長いと急性内斜視の人が出るという話。。小児眼科学会には当医院の大竹先生にも最近入会して貰ったのですが、リストには未登録でした。有名病院が多く、個人医院は少ないですが、小児をよく診る大竹先生と実力のある視能訓練士の小町先生も加わって小児を見る外来グループを作りましたので、早速登録を依頼しましょう。(私、清澤も斜視を拝見しますが、むしろ神経眼科疾患関係の患者さんが多いです。)


この病態を調査してみると、acute acquired comitant esotropiaという様ですね。

いくつかの関連論文が見つかりました:

① スマートフォンの過剰使用に関連した急性後天性共同性内斜視
Acute acquired comitant esotropia related to excessive Smartphone use
Hyo Seok Leeほか、2016年 
https://doi.org/10.1186/s12886-016-0213-5
抄録:
背景:青年期におけるスマートフォンの過剰使用に関連した急性後天性内斜視(AACE)の臨床的特徴および転帰について説明する。
方法: 方法AACEを有する12人の患者のカルテおよび過度のスマートフォン使用の病歴を遡及的に調査し、そしてスマートフォン使用の期間、斜視角、屈折異常、立体視、および治療選択肢を分析した。
結果:全ての患者は、遠方視で15〜45プリズム(PD;平均:27.75±11.47PD)の範囲の内斜視を示した。偏視角は、遠方視および近方視に対してほぼ同等であった。すべての患者は数ヶ月(最低4ヶ月)にわたって1日4時間以上スマートフォンを使用していた。近視性屈折異常が8人の患者で検出され(平均: -3.84±1.68ジオプター(D))、残りの4人の患者は軽度の遠視性屈折異常を示した(平均:+ 0.84±0.53 D)。スマートフォンの使用を控えたところ、全例で著明な内斜視の減少が著明に認められた。斜視がそれなりに残存した3人の患者において、両側中直筋後転が行われた。
結論:スマートフォンの過剰な使用は、青年期のAACEの発達に影響を与える可能性がある。スマートフォンの使用を控えると、これらの患者さんの内斜視の程度を減らすことができ、残存する斜視は外科的矯正でうまく管理できる。

② 成人における急性後天性共同性内斜視
Acute Acquired Comitant Esotropia in Adults: Is It Neurologic or Not?
Kadriye Erkan Turan and Tulay Kansu、(Journal of Ophthalmology
http://dx.doi.org/10.1155/2016/2856128
目的:急性後天性定常性内斜視(AACE)は、神経疾患との関連から、眼科医および神経内科医にとって診断上の課題となる可能性がある。我々の研究は、病因が未確定のAACEを有する一連の成人患者について調査した。
方法:最低1年の追跡調査が可能であって、最初に原因不明の病因によるAACEを呈した患者の臨床所見に関するデータを医療記録から検索し、結果を分析した。
結果:一連の9例の内斜視例(年齢範囲:20〜43歳)が調査された。すべての患者は、A型またはV型を示さない内斜視で、それぞれ完全な向き運動と寄せ運動を有していた。すべての患者が遠方視および近方視における内斜視を示していた。すべての症例で神経学的評価は正常であった。患者のうち、3人はプリズムで治療され、4人は斜視手術で治療され、1人はボツリヌス毒素注射で治療された。 1人の患者は治療を辞退した。治療を受けた患者では、治療後の検査により、1〜9年間の追跡調査を通じて安定した両眼視の回復が示されました。治療を拒否した患者は、ベースアウトプリズムによる両眼視機能を持っていた。
結論:急性後天性内斜視は、成人の神経病理学的症状なしに見られることがある。原因不明の病因のAACEを有するこれらの患者において、外科的方法および非外科的方法を介して良好な運動および感覚的転帰が達成され得る。

Categorised in: 小児の眼科疾患