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2018年10月15日

10197:「アトロピン・オルソケラトロジーによる近視進行抑制」演題紹介

清澤のコメント:オルソケラトロジーレンズを製造している会社の担当者で旧知のSさんが、今回の臨床眼科学会のインストラクションコース(木-IC 10)で自治医大埼玉医療センターの木下望先生が発表した「アトロピン・オルソケラトロジーによる近視進行抑制」という演題を紹介してくださいました。
日本でのオルソケラトロジーの小児への使用が許されるようになり、その利用者は全国で増えているそうです。このお話は、0.01%アトロピン点眼をそれに併用するというアイデアでのご発表です。東京医科歯科大学でもすでにアトロピン点眼の臨床研究をしていましたし、都内でもアトロピンを私費診療で治療に導入している施設はあるようです。私は私費診療でオルソKを近視診療に取り入れていますが、アトロピンはまだ取り入れてはいません。今後の研究の進展に注目してゆくこととしましょう。

◎近視ブーム:近視は増加傾向である。発症年齢は低いほど進行が速い。将来的に強度近視の増加に懸念。
◎眼軸長伸長抑制の重要性:子供の近視増加の主原因は眼軸長伸長。網膜の菲薄化→失明の危険。近視予防には眼軸慎重抑制を。
◎近視進行抑制率:1%アトロピン77%、0.01%アトロピン59%、オルソケラトロジー32-56%(Hiraoka T et al IOVS 2012他)
◎オルソKと0.01%アトロピンの併用の相乗効果(Hiraoka N Jpn J Ophthalmol 2018:62:544-553. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29974278
◎ブレスオーコレクト6時間装用、2群に割り付け、併用群は0.01%アトロピン、3か月ごとに眼軸長測定。
◎(オルソとアトロピン)併用群20例、オルソ単独群20例
◎・オルソKによる眼軸伸長の抑制効果は、透過球面屈折地に強く影響される。
・経度禁止では抑制効果が比較的弱く、0.01%アトロピンの併用治療派有効
・中等度近視では抑制効果が十分強く、0.01%アトロピンの併用治療と同等。
◎ハイリスクな学童近視の治療方針
・オルソケラトロジーはなるべこ早期に開始。
・軽度近視:オルソK+0.01%アトロピン併用
・中等度近視:オルソK単独

Categorised in: 小児の眼科疾患