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2016年8月30日

8085:子供が結膜炎になったら保育園や学校には行ける?

子供が結膜炎になったら保育園や学校には行ける?

更新日:2016/07/29

(最初に清澤のコメント:これはヘルスケア大学というポータルサイトに掲載されたわたくしの監修した記事の採録です。よろしければ関連記事もありますので元記事をご覧ください ⇒ http://www.skincare-univ.com/article/017381/)

結膜炎の基礎知識

子どもが結膜炎になってしまったら、親としてはまず「学校を休ませるべきか?」と悩むと思います。感染性の結膜炎の場合、結膜炎の種類によって休ませるべき期間が異なります。ドクター監修のもと、子どもの結膜炎と休園・休学について解説します。

清澤源弘先生

この記事の監修ドクター

清澤眼科医院 院長 清澤源弘先生

子どもたちが集団で過ごす学校や幼稚園、保育所などは、感染症が一気に広がりやすい環境であるといえます。そのような環境で流行しやすい病気のひとつが「結膜炎」です。自分の子どもが結膜炎になった場合は、まず欠席させるべきかどうかを考えると思います。しかし、どのような結膜炎でも欠席させないといけないのでしょうか?結膜炎の種類別に詳しく見ていきましょう。

アレルギー性の結膜炎

まず結膜炎には、他人にうつるタイプとうつらないタイプがあります。アレルゲンが引き金となる「アレルギー性結膜炎」は、他人にうつらない結膜炎の代表です。ですから、お子さんの症状や体調をみたうえで、登園・登校させることができます。

しかし、結膜炎の症状を悪化させないためにも、まずは眼科や小児科を受診しましょう。血液中の抗体の総量と、その原因物質を明らかにする検査をすることで、それがアレルギー性の結膜炎であることが確定できます。原因が通年性のダニやハウスダストなのか、またはスギ・ヒノキ花粉(2~4月)、イネ科花粉(5~6月)なのかを特定できると、今後の対策にもつながります。登園や登校のタイミングについても相談しましょう。

感染症の結膜炎

次に挙げる結膜炎は感染力が強く、集団感染を起こす可能性が高いため、保育園や学校を休ませなければいけません。

流行性角結膜炎

アデノウイルス8型による感染症で、通称「はやり目」と呼ばれている結膜炎です。まぶたの裏にブツブツとした突起が現れ、白目に充血がみられます。大量の目やにが出るのも特徴です。感染力が大変強く、学校保健安全法でも学校感染症第3種に指定されていて出席停止が必要な感染症に定められています。潜伏期間は1週間~10日ほどです。主治医から感染の危険がなくなったという許可書が出るまでは、学校を休ませ、自宅で安静にしていなくてはなりません。

急性出血性結膜炎

エンテロウイルスによる感染症で、白目に出血して目やにがでることが特徴です。白目に結膜下出血がみられることから、この名前が付けられています。潜伏期間が1日と短く、おおむね1週間以内には治るといわれています。この結膜炎も、学校保健安全法では学校感染症第3種に指定されていて、主治医の許可が出るまでは登園や登校は禁止されています。

咽頭結膜炎

アデノウイルス3型が原因となり、目の症状とあわせてのどの痛みや39℃前後の高熱がみられる結膜炎が「咽頭結膜炎」です。プールを介して感染することが多いため、通称「プール熱」とも呼ばれています。学校保健安全法では学校感染症第2種に指定されていて、症状がなくなってから2日経過するまでは登園・登校はできません。

これらの結膜炎は子供にかかりやすい病気ですが、大人にも感染します。大人も子どもと同様に、周囲への感染を防ぐためにも、自宅で安静にし、しっかり完治させる必要があります。

感染に気をつけたいシーン

感染性の結膜炎は、目をこすった手であちこちを触ることから感染が広がります。感染を予防するには、手をしっかり洗うことが大きなポイントです。患部となる目を拭くときはハンカチではなく、ティッシュペーパーなど使い捨てのものを使い、家族間でもタオルの共有は控えましょう。

また、お風呂も感染源になりやすいため、感染したお子さんの入浴は家族の最後にするなど、家庭内での感染予防にも配慮することが大切です。

Categorised in: 小児の眼科疾患