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2016年8月26日

8075: 色弱の子どもがわかる本

8075: 色弱の子どもがわかる本:書籍紹介
0852色弱の子どもが分かる本、家庭・保育園・学校でできるサポート術(2016年8月1日第1刷発行)原案カラーユニバーサルデザイン機構、監修 岡部正隆、コミック 福井若恵)という御本を著者の岡部正隆先生から戴きました。

 この本は医師向けではなく一般向け(色覚障害の子供を持つ親向け、或いは教育現場に携わる人向け)の本です。色弱の子供を持つ親御さんから医師が問いかけられるであろう様な質問が37項目集められています。

 子供の年齢別に幼児1問、保育園幼稚園12問、小学生21問、そして中学生3問という構成で、小学生児童に対する答えが主要な部分を占めていました。

 2ないし4行程度の質問と、5行程度の答えが対をなしていて、その間を8コマ程度でその問答を解き明かすカラーの漫画が繋いでいます。

 その質問にはQ4の色覚障害の子供でも夏の夜の花火を健常者と同様に楽しめるだろうか?と言った素朴なものから、Q7の色覚障害では就業できない職業にはどんなものが有るか?と言ったやや専門的な知識までが含まれています。この答えとしては警察官、自衛官、消防士、パイロット、航海士、電車運転士というものがあると答えられていました。自動販売機のボタンに点灯される薄暗い売り切れの文字が色覚障害のある子供には読めないことが有ると言った悲しさを誘う様な問答も有ります。

 要点はいわゆる色覚の健常者が特異的な色覚を持つ人にもわかるような色使いを心がけることの重要さに改めて気づかされると言った本です。
 
 この本を手に取ってお読みいただける方々の数が多くなることを祈念いたします。

アマゾンにおける内容紹介:男性の20人に1人いるとされる色弱者。フルカラーのコミックによるQ&A37項目で、親の不安を解消し、保母・教師をサポートする。

内容:NPOの相談窓口から生まれたQ&A37項目。国内320万人、男性20人に1人が色弱者。家庭や保育園・幼稚園・保健室に1冊、子どものためのカラーユニバーサルデザイン。うちの子の絵、何か変!?と感じたら…これで自信をもって対応できます!!

著者略歴

福井若恵:イラストレーター
岡部正隆:東京慈恵会医科大学解剖学講座教授。東京慈恵医大で解剖学の教鞭を取るかたわら、色覚のタイプの違いにかかわらず情報が正確に伝わるように工夫した色遣い、すなわちカラーユニバーサルデザインの普及活動を行っている。自分自身がP型色覚(1型2色覚)であり、日常生活で体験した不便な経験を活かし、公共の色遣いやプロダクトデザインに対する助言を行っている。NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構副理事長

清澤の付ける脚注::
P型色覚(1型2色覚)とは?:(岡島修先生監修のページから引用)

 すべての色は、光の三原色といわれる赤、緑、青の三つの光の組み合わせで作られます。色を感じとる視細胞も、赤に敏感なタイプ(L)、緑に敏感なタイプ(M)、青に敏感なタイプ(S)の3種類があります。色覚の異常は、この3種類の視細胞のうちのどれかが足りなかったり、十分機能しないために起こります。

●2色覚…3種類の視細胞のうち、どれか一つが欠けている場合を2色覚(いわゆる色盲)といいます。赤を感じる視細胞がない場合が1型2色覚、緑を感じる視細胞がない場合が2型2色覚です。

●異常3色覚…視細胞は3種類あっても、そのうちどれかの機能が低下している場合は異常3色覚(いわゆる色弱)といいます。赤を感じる視細胞の感度が低い場合が1型3色覚、緑を感じる視細胞の感度が低い場合が2型3色覚です。

Categorised in: 小児の眼科疾患