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2016年7月10日

7944:乳児揺さぶった疑い、両親を逮捕 脳などに1年の大けが

『乳児揺さぶった疑い、両親を逮捕 脳などに1年の大けが

 生後7カ月の次男を揺さぶって脳や眼底から出血させ、約1年の大けがを負わせたとして、大阪府警は10日、大阪府高槻市牧田町の無職仮屋園(かりやぞの)文則(27)と妻の無職美加恵(みかえ)(28)の両容疑者を傷害の疑いで逮捕、発表した。文則容疑者は「揺さぶったが、遊んでいただけ」、美加恵容疑者は「父親と遊んでいると思って見ていた」といずれも容疑を否認しているという。』

BvSyk3uZYrhv2FVvGk8eLQ(ゆすぶられっ子症候群での網膜出血の有り得る原因:静脈圧上昇、くも膜下出血、硝子体の牽引、直接の外傷)
眼科医清澤のコメント:
「揺さぶられっ子症候群」とか「バッタードチャイルド症候群」とかと呼ばれる小児への虐待による外傷を総称する症候群が有ります、

揺さぶられっこ症候群では泣く子にいらだった保護者が赤ちゃんを前後に揺さぶる印象、またバッタードチャイルド症候群は子供に対する常態的な殴打が原因であり、どちらでも眼底出血の頻度は高いとされています。

初期研修のころに、「小児の網膜出血では小児虐待も考えるように」と教わったことを思い出しました。それが疑われる症例に出会ったときに、どこにどう通報するかというのも問題となるでしょう。

◎揺さぶられっ子症候群
揺さぶられっ子症候群(ゆさぶられっこしょうこうぐん、Shaken Baby Syndrome、SBS)とは、概ね生後6か月以内の新生児や乳児の体を、過度に揺することで発生する内出血などの外傷。児童虐待ともなりうるもので、乳児揺さぶり症候群ないし乳幼児揺さぶられ症候群ともいう。2010年ごろから、児童虐待による死傷事件に関連して「乳児揺さぶり死」という語も出てきており、社会問題キーワードにも挙がっている。

◎被虐待児症候群/バタードチャイルド battered child syndrome/abused child
バタードとは、虐待されているという意味であるが、産みの親から虐待されている子どもの増加がアメリカの小児科医の注目をあびるようになり、社会的な問題となった。虐待の内容としては、暴力等による身体的な虐待によって、傷を負ったり骨折したり、脳内出血で重度の障害児となったり死亡する例もある。また、適切な栄養、食事が与えられずに栄養失調状態におかれるといった栄養的な虐待、あるいは、いびり、無視、放任等の精神的な虐待、そして近親相姦による性虐待等さまざまである。日本においても、近年、被虐待児の増加が問題となり、虐待防止センターの設立等その対応も進展しつつある。しかし、虐待する親から子どもを保護しようとする場合に、親権の制約、停止にいたる手続きに時間を要し、緊急の対応を困難にしていることも指摘されている。現在は、虐待を受ける乳幼児は児童相談所に一時保護するか、家族の同意が得られた場合には乳児院や養護施設に措置(保護)することが行われている。虐待の背景には、未成熟な親の人格があり、虐待を乗り越えていくための援助を困難にしている。

代理ミュンヒハウゼン症候群(https://www.kiyosawa.or.jp/archives/50713343.html)では怪我や病気の子供を庇う良い親を演じるために、子供を傷つけ続けたりする親を注す単語です。そういう親も居るそうです。

尚:児童虐待は以下のように4種類に分類されます。

1)身体的虐待
殴る、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる、首を絞める、縄などにより一室に拘束する など

2)性的虐待
子どもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又は触らせる、ポルノグラフィの被写体にする など

3)ネグレクト
家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない など

4)心理的虐待
言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう(ドメスティック・バイオレンス:DV) など

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記事の引用:2016年7月10日17時16分

 生後7カ月の次男を揺さぶって脳や眼底から出血させ、約1年の大けがを負わせたとして、大阪府警は10日、大阪府高槻市牧田町の無職仮屋園(かりやぞの)文則(27)と妻の無職美加恵(みかえ)(28)の両容疑者を傷害の疑いで逮捕、発表した。文則容疑者は「揺さぶったが、遊んでいただけ」、美加恵容疑者は「父親と遊んでいると思って見ていた」といずれも容疑を否認しているという。

 捜査1課によると、文則容疑者は3月5日夜~6日未明、自宅で次男(当時3カ月)を激しく揺さぶって急性硬膜下血腫などの重傷を負わせ、美加恵容疑者は同じ部屋にいながら黙認した疑いがもたれている。両容疑者は数日後、ぐったりしていた次男を病院に連れて行き、不審に思った病院が吹田子ども家庭センター(児童相談所)に連絡。センターが府警に通報した。

 両容疑者は長男(1)、次男と4人暮らし。複数の医師の所見によると、次男には慢性硬膜下血腫の症状がみられ、生後1~2カ月のときに頭を骨折した痕もあり、府警は日常的な虐待がなかったかを調べる。

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[01/19] 5108 揺さぶられっ子症候群(shaken baby syndrome)とは   (この記事原本が行方不明です)

(写真) 平形教授の講義と、一昨年の東先生の講義でも出てきた「揺さぶられっ子症候群(shaken baby syndrome)を眼の症状(網膜出血)に注目して復習しておきましょう。 子供に対する暴力で子供が傷つけられる場合、多発性の骨折や脳損傷が思い浮かべられますが、網膜出血がその発見の発端となる場合が少なからずあります。眼科医は両眼性の眼底出血を乳児で見た場合などにはその可能性を考え、専門的な病院に引き継ぐなど子供を保護する対策に向かう必要があるでしょう。 (上のNEJMの症例は: 生後5月、固視はあるが指標を追従しない、瞳孔反応遅延、RAPDなし。外眼部、細隙灯所見正常。眼圧12mmHg.眼底;乳頭正常、後極部の多発性網膜及び網膜前出血。(asterisk) . 乳頭を囲む網膜の堤防状の変化が左眼底にあって(arrows)揺さぶられっ子症候群と診断された.) この児童虐待症候群child abuseは、被殴打児症候群battered child syndroome, 乳幼児ゆさぶられ症候群shaken baby syndromeなどとも呼ばれます まず、揺さぶられっ子症候群(ウィキペディアから抜粋) 揺さぶられっ子症候群(ゆさぶられっこしょうこうぐん、Shaken Baby Syndrome、SBS)とは、概ね生後6か月以内の新生児や乳児の体を過度に揺することで発生する内出血などの外傷。児童虐待ともなりうるもので、乳児揺さぶり症候群ともいう。 概要 揺さぶられっ子症候群は、1972年にJ.Caffeyにより米国で症例が報告され、その後の1980年代に児童…

Categorised in: 小児の眼科疾患