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2021年8月25日

13062:片頭痛の予防治療に関するレビュー:記事紹介です

神経眼科医清澤のコメント:閃輝暗点や片頭痛を主訴に眼科(神経眼科)を訪ねる患者さんが大勢います。今日はケアネットに取り上げられた片頭痛の予防治療に関するレビュー記事を紹介します。イミグランの登場でこの世界も随分変わったと感じておりましたが、更に変革が続いているようです。神経内科医にご相談ください。(注:南砂町の清澤眼科医院では清澤からの院長交代と神経眼科及び神経内科医師による特殊外来の閉止に伴い、神経眼科疾患の新規受けつけを暫時停止いたします。ご了解ください。)

提供元:ケアネット 公開日:2021/08/03

 米国・ハーバード大学医学大学院のRebecca Burch氏は、片頭痛の予防的治療の開始時期と選択方法、薬理学的オプション(従来からある経口剤治療およびカルシトニン遺伝子関連ペプチド[CGRP]またはその受容体に対する新規モノクローナル抗体)、神経調節などの非薬理学的治療、難治性片頭痛の予防的治療などの片頭痛に対する介入について、レビューを行った。Continuum誌2021年6月1日号の報告。

 主なレビューは以下のとおり。

・片頭痛の予防的治療は、CGRPまたはその受容体を標的としたモノクローナル抗体が開発されたことにより変化した。
・これらの治療法は、毎月または四半期ごとに皮下または静脈内投与することにより、高い有効性と良好な忍容性が臨床試験で確認された。
・リアルワールドでの研究において、有害事象は、臨床試験よりも高率で認められた。
・従来からある2つの予防的治療で効果不十分な場合、CGRPまたはその受容体を標的としたモノクローナル抗体の使用が推奨されている。
・一般的に引用される米国頭痛学会、米国神経学会の頭痛予防ガイドライン2012が発表されて以来、リシノプリル、カンデサルタン、メマンチンの予防的使用を支持する臨床試験が報告されている。
・外部三叉神経刺激法および単発経頭蓋磁気刺激法を含む神経調節デバイスによる予防的使用を支持するいくつかのエビデンスが報告されている。
・片頭痛の予防的治療に関する米国頭痛学会、米国神経学会の頭痛予防ガイドラインは、現在アップデートされている。
・新クラスの経口CGRP受容体アンタゴニスト(gepant)が、片頭痛の予防的治療に対し試験されている。

 著者らは「片頭痛の予防的治療の成功は、疾患負荷の軽減やQOLの向上が期待できる。片頭痛の予防には、CGRPを標的とした新規治療法や、十分なエビデンスを有する従来治療など、多くの薬理学的および非薬理学的治療オプションが選択可能である。個々の患者に最適な治療法を見つけるためには、複数の臨床試験が必要になると考えられる」としている。

(鷹野 敦夫)

原著論文はこちらBurch R. Continuum (Minneap Minn). 2021;27:613-632.

清澤注:従来の対応はこちらから。清澤の執筆記事です。これだけでも相当の改善が期待出来るはずです。

治療(下記記事の抜粋です)
まず予防薬には,ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩(ジヒデルゴット®)または,カルシウム拮抗薬であるロメリジン塩酸塩(ミグシス®)などが用いられる.次にアウラがあったときにはジヒドロエルゴタミンメシル酸塩が用いられる.しかし,この使用は,片頭痛発作の早期であることが必要で,実際に発作が起きた際には,軽度発作であれば非ステロイド系消炎薬,ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩,経口トリプタン製剤などが有効である.また重症発作には経口トリプタン製剤が用いられる.スマトリプタンの皮下注や点鼻薬なども利用が可能である.

Categorised in: 神経眼科