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2021年7月9日

12977:非典型的視神経炎の鑑別診断:毛塚剛司先生が開かれます

清澤のコメント:もう少し早く掲示すればなお良かったのですが、医療関係者向けの「江東区・江戸川区 視神経脊髄炎関連疾患WEBセミナー」(中外製薬)が本日7月9日(金曜日)19:00からZOOM配信(事前登録)で行われます。19:00からの『非典型的視神経炎の鑑別診断』を毛塚剛司先生(東京医科大学 臨床医学系眼科学分野 兼任教授)で毛塚眼科医院院長)が公演されます。毛塚先生は現在の神経眼科分野における旗頭であり、この疾患の研究の第一人者でもおられます。また、有数な論文も多数発表されておいでです。この座長を不詳清澤が務めさせていただきます。毛塚先生の公演を含む直近の視神経炎に関するシンポジウム聴講記を採録しておきます。

このセミナー後半は『視神経脊髄炎炎スペクトラム障害:アップデート』を順天堂大学医学部脳神経内科准教授の富沢雄二先生が話されます。

残念ながら、この聴講対象は医療関係者であって、視聴には昨日7月7日までの事前登録が必要だったとのことです。視聴の予約をされた方が見逃さないようにと考えて、この記事といたします。

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視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)について

 NMOSDは、視神経と脊髄の炎症性病変を特徴とする中枢神経系の自己免疫疾患であり、永続的な神経障害により、生涯にわたって著しい生活の質の低下が生じます。NMOSDの患者さんは、症状を繰り返す再発経過をたどることが多く、神経の損傷や障害が蓄積されます。症状として、視覚障害、運動機能障害や生活の質の低下を伴う疼痛などが現れます。症状の発生が致死的な結果となる場合もあります。NMOSDの70~80%の患者さんでは、病原性の抗体である抗アクアポリン4抗体が検出されており、抗アクアポリン4抗体はアストロサイトと呼ばれる中枢神経に存在する細胞を標的とし、視神経や脊髄、脳の炎症性脱髄病変に繋がることが知られています。炎症性サイトカインであるIL-6は、NMOSDの発症に重要な役割を果たしていることが明らかになりつつあります。

 最近、pH依存的結合性ヒト化抗IL-6レセプターモノクローナル抗体エンスプリング®(一般名:サトラリズマブ)が開発され、抗アクアポリン4(AQP4)抗体陽性視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD:Neuromyelitis Optica Spectrum Disorder)に対する治療法として、単剤療法、および免疫抑制剤によるベースライン治療との併用療法として、ロシュ社が欧州委員会(European Commission:EC)より承認を取得したそうです。

Categorised in: 神経眼科