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2020年11月14日

12430:眼科診療における頭蓋内疾患~直接見えない疾患を見逃さないために~(ビジョンケアセミナー聴講メモ)

ビジョンケアセミナーの「視神経・緑内障セッション」は上記演題で、鹿児島大中澤祐則先生が話されました。神経眼科の疾患を総花的に話すという難題を見事にこなしていたと思います。

清澤の短めに刈り込んだ聞き取りメモ:

受診した患者が脳外科疾患で眼科を受診した場合に眼科はどう診察するかを話しました。

眼科室内:眼瞼(眼瞼後退→甲状腺眼症、眼瞼下垂→動脈瘤)結膜充血→CCF. 眼球運動の外転神経麻痺(PseudoBCGと覚える)。内転障害ならMLFも忘れずに。上転障害ならⅢ麻痺と中脳背側。瞳孔の観察(遠方視で横径を見る)、瞳孔のライトニアでソシエ―ションは中脳背側症候群(松果体腫瘍)。瞳孔不同は遠心路障害(ホルネルやⅢ麻痺)。生理的瞳孔不同もある。Ⅲ麻痺なら当日に画像診断を勧める。視神経乳頭ではうっ血乳頭の一過性視曚と網膜静脈拍動の消失(脳圧亢進)。

眼科検査:エコー(低コスト、短時間)、視野(半盲:HVFでは測定感度地マップの左右の対が2デシベル以上で3対を採用)、(楔状ないし扇状視野欠損なら外側膝状体。)OCT:ブルッフ膜の硝子体側への挙上でうっ血乳頭が分かる。

眼科外のCTとMRI:選挙制病変は見逃しにくいが非占拠性の肥厚性硬膜炎(

特発性、ANCA関連、感染)や脳硬膜動静脈瘻(横静脈洞血栓、DuralAVM)に注意。

山本座長からの質疑:半盲は正中線を挟む2デシベルで3点の対応は緑内障でもで出る。緑内障と鑑別を要する視野を示す脳腫瘍のケースも多いのではないか?

清澤が探したところ、演者が言及したと思われる過去の文献はこれかと思われる。:

頭蓋内腫瘍患者における緑内障様視神経障害

Yuanzhen Qu他 2011年2月18日 https://doi.org/10.1111/j.1755-3768.2011.02118.x 

抄録

目的:トルコ鞍内、鞍上または鞍近傍腫瘍の患者における視神経乳頭の緑内障様の出現の頻度および関連する要因を調べること。

方法:この遡及的臨床観察研究には、トルコ鞍内腫瘍(n  = 143)、鞍上腫瘍(n  = 321)、傍鞍腫瘍(n  = 36)、または鞍後腫瘍(n = 1)を含み、全員が眼底写真撮影および全閾値視野検査を受けた。腫瘍スペクトルには、336件の下垂体腫瘍、32件の髄膜腫、89件の頭蓋咽頭腫、9件の視交叉神経膠腫、および35件の他のタイプの腫瘍または病変が含まれていた。年齢を一致させた対照群は、人口ベースの北京眼科研究から形成された。眼底写真と視野検査を用いて、緑内障は、ISNT規則に従わない神経網膜の縁の形状(ディスク緑内障グループ)と、異常な乳頭縁の形状と緑内障のような視野欠損(フィールド緑内障グループ)によって定義された。腫瘍の種類とサイズは神経放射線画像で評価された。

結果: 501人の患者が選択基準を満たした。視神経緑内障と視野緑内障は、同じ民族の集団ベースの対照群(1.3%±0.5%)よりも研究集団[それぞれ34(6.8%)患者と31(6.3%)患者]で有意に頻繁に検出されました。 p <0.001)。多変量解析では、視神経緑内障の存在[オッズ比(OR)= 2.64; p = 0.016]および視野緑内障の存在(OR = 3.01; p = 0.027)は、腫瘍の位置と有意に関連していた[suprasellar> parasellar> intrasellar]。同じことが腫瘍幅にも当てはまった(それぞれOR = 1.08; p = 0.002;およびOR = 1.08; p = 0.003)。

結論:大きなトルコ鞍周囲腫瘍は、眼の視神経乳頭の緑内障様の外観と関連していた。それは診断的および病原的に重要である可能性があります。

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