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2020年12月16日

12505:東北大、見た目の色の鮮やかさと関連した脳活動の記録に成功

清澤のコメント:定常視覚誘発電位がその手法であれば、あまり新しい測定方法ではないようです。果してこの研究がヒトの色覚に関する視覚系の構造理解に対する根本的な理解を変更するものであるかどうかは不明です。色覚を脳波で測定しようとしたことが有りましたので、興味深く拝読しました。

(以前の私たちの発表 Extraction of Color Response from Visual Evoked Potentials Using the Binary Kernel Method Momose K. IEICE Trans. on Information and SystemsE81-D(1)p.124 – 1311998-)

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発表日:2020年10月30日

鮮やかな色を脳はどのように認識しているか

見た目の色の鮮やかさと関連した脳波成分を初めて記録

【発表のポイント】

●「見た目の色の鮮やかさ」と関連した脳活動を初めて記録

●見ている色に関連したヒトの脳活動を簡便に測定できる手法を確立した

●赤ちゃんや言葉を話せない人などが見ている色の世界を知ることができるかもしれない

【概要】

見た目の色に関する脳内での情報処理の詳細は未だに多くのことがわかっておらず、脳に入った後で色の情報がどのような形で表現・処理されているかは明らかではありませんでした。東北大学学際科学フロンティア研究所の金子沙永助教(兼 東北大学電気通信研究所)と、東北大学電気通信研究所、アバディーン大学の研究グループは、見た目の色の鮮やかさと関連した脳活動を人間の脳波計測によって記録することに成功しました。この研究により、従来考えられていた反対色による色表現よりも進んだ、ピンクや黄緑などの中間色の情報が脳内の比較的初期の段階に存在することを直接的に示すことができました。

本研究に用いた脳波測定は、被験者の負担が比較的少ない簡便な脳活動測定方法であるため、他の手法での測定が困難な赤ちゃんや高齢者、患者、言葉の話せない人などの色の見え方を他覚的に可視化できるようになることが期待できます。

この研究成果は、神経科学分野における国際的なオンラインジャーナル(学術誌)「Cerebral Cortex Communications」にて10月29日付で公開されました。

【詳細な説明】

東北大学学際科学フロンティア研究所の金子沙永(かねこさえ)助教(兼 東北大学電気通信研究所)と、東北大学電気通信研究所の栗木一郎(くりきいちろう)准教授、アバディーン大学のSoren K.Andersen上級講師(◇)の研究グループは、見た目の色(*1)の鮮やかさ(*2)に対応する脳活動を脳波(*3)計測により可視化することに初めて成功しました。

◇「Soren K.Andersen上級講師」の正式表記は添付の関連資料を参照

色は目から得られる情報の中でも最も重要なものの一つで、主な処理は脳の中で行われていますが、脳内での見た目の色に関する情報処理の詳細は未だに多くのことがわかっていません。色に関する情報が目から脳へ伝達されるまでの経路では赤-緑と青-黄という,2組の反対色(*4)の組み合わせで表現されていると考えられます(例えば,紫は赤と青,橙は赤と黄のような組み合わせで)。しかし、脳に入った後で色の情報がどのような形で表現・処理されているかは明らかではありませんでした。

本研究グループは点滅させた図形に色をつけて呈示し、この図形を観察中の実験参加者の脳波から定常視覚誘発電位(SSVEP(*5))という成分を計測しました(図1)。SSVEPには点滅図形に対する脳活動だけをピンポイントで取り出せる利点があります。点滅図形の色は、実験参加者が観察している間に赤→オレンジ→黄色…のように連続的に変化し、我々はこの色の変化に伴ってSSVEPの強さがどのように変化するかに着目しました。

※以下は添付リリースを参照

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

「Soren K.Andersen上級講師」の正式表記

https://release.nikkei.co.jp/attach_file/0542585_01.pdf

添付リリース

https://release.nikkei.co.jp/attach_file/0542585_02.pdf

Categorised in: 神経眼科