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2020年10月3日

12318:視神経交叉のWilbrand’s Knee:それは本当に膝であるかどうか?

清澤のコメント;ウイリアム・ホイト教授の追悼号が届きました。Wilbrand’s Knee:本当に膝を形成しているのかどうか?という話題が取り上げられてました。ホートン先生によれば、ホイト先生は正常時におけるその存在を否定していたそうです。私が以前に監修を任された日本語の眼科学大系の視交叉部分では、その存在を当時岩手医大にいらした高橋洋二先生(故人)に記載していただきましたが、今後機会があれば、この記載に変更が必要なようです。

ホートンJC 1

Journal of Neuro-ophthalmology:The Official Journal of the North American Neuro-ophthalmology Society、 01 Sep 2020、40 Suppl 1: S7-S14

概要 


ウィルブランドの視交叉の膝は、視索に加わる前に、一方の視神経から反対側の視神経に短い距離で迷い込んだ繊維を交差させることを指します。この異常な軸索のループは、小さいものの、多くの論争を引き起こしています。以前の研究では、放射性トレーサーで正常なサルの視索経路を標識すると、ウィルブランドの膝は明らかにはなりませんでした。単眼の摘出は、典型的な膝の形成を誘発しました。これらの発見は、ウィルブランドの膝が正常には存在しないが、1方の視神経の萎縮の後に現れることを示唆しました。

この結論は、異方性光散乱を使用して、通常の人間の視交叉におけるウィルブランドの膝を示す画像によって異議が唱えられました。また、ウィルブランドの膝が前視交叉症候群を説明するために必要であると信じている一部の臨床医によっても抵抗されました。

彼の卓越したキャリアの早い段階で、ウィリアムF.ホイトはサルの視神経と視交叉の線維組織を調べました。彼はウィルブランドの膝の証拠を発見せず、視交叉病変の局所診断のためのその重要性を拒否しました。彼の結論は、異方性光散乱が軸索を追跡するための信頼できる方法ではないことを示す新しいデータによって裏付けられています。

したがって、その方法は、ウィルブランドの膝が正常な被験者に存在するという誤解を招く印象を与えました。ウィルブランドの膝は1世紀以上にわたって神経眼科医を魅了してきましたが、それは長年の単眼性視神経症の後にのみ発症する取るに足らない構造です。ウィルブランドの膝への損傷は、両耳側性病変の局所診断におけるその重要性を否定しました。彼の結論は、異方性光散乱が軸索を追跡するための信頼できる方法ではないことを示す新しいデータによって裏付けられています。

Categorised in: 神経眼科